へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

国民性の違い

2009年10月07日 17時26分17秒 | Weblog
国民性とは、「国民一人一人の基本的な考え方」と言う事で、長い歴史や気候風土によって培われるもので、一朝一夕に変えることは難しいだろう。
突然こんな事を書き出したのは、民主党が政権を取るより遥か前から問題になり始めていた「子供が教育を受ける機会の格差」と言う事が根底にあるのだが、とかく比較の対象になるヨーロッパ諸国と日本とを比べると「明らかな国民性の違い」を感じないわけにはゆかないのだ。
国民性の違いの中でも一番顕著のものに「子供は一体誰のものか」と言う部分を考えてみる必要があると思うのだが・・・・。
日本では「子供は親のもの」と言う考えが強いのだが、ヨーロッパ諸国では「子供は社会のもの」と言う考えが強いようで、子供の教育にお金をかけることは「自分たち(国)の将来への投資」と考えているようだが、日本ではそのような考えは殆ど持つことはないだろう。
最近は余り言われなくなってはいるが、かつて良く耳にした「日本とドイツは良く似ている」と言う言葉も、ドイツの人に言わせれば「全く似ていない」と言う事で、表面的な部分は多少似ているかもしれないが「根本的な部分」では全く違う考えを方を持っているのである。
その代表的?なものに「日本では会社が経営危機に陥ると銀行に飛び込むが、ドイツでは研究室に飛び込む」と言うものがある。
「金銭(借金)」で会社を立て直そうとする日本と、「技術」で立て直そうとするドイツ、一体どこが似ていると言うのだろうか。
ヨーロッパと日本でこのように根本的な考えの違いが出来るのは「長い歴史と気候風土の違い」が大きくかかわっている以上、「ヨーロッパを比較対照にするのは間違い」と言うべきで、日本を日本以外の国と比較するのではなく、「良い面も悪い面も『参考』にする」と言う事が大事だと思うのだが・・・・。。
子供が大学を卒業するまで殆どお金のかからないフィンランドでは、消費税がナント「22%(食品でも12%)」と言う日本とは比較にならない程の高い税率で、「それ以外の税金や社会保障負担も大きい」と言うにもかかわらず「国民は納得している」と言うのだから驚きである。
子供を「個人の所有物」と考えるか「社会全般の物(宝)」と考えるかでこれだけの違いが出てしまうのであるが、日本人が「島国根性」から脱却するまではとても無理な相談かも知れないが、そんな時がくれば私も「へそ曲がりおじさん」などと言わずに済むと思うのだが・・・・。

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