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勝間・かずよさんの エコノトークです。
「震災から少し生活が落ち着いてきた中、まだ「自粛ムード」が漂っています。それが、今後の災害復興において経済の足を引っ張りかねない、2次災害になることを懸念しています。」
「良い自粛と悪い自粛があると考えます。良い悪いは今後の災害復興に寄与するかどうか、とういう視点です」
良い自粛とは「現在不足している資源、例えば電力やミネラルウォーターなどを無断に使わないよう、節電を行ったり、必要以上の買占めをしなかったりするということです」
悪い自粛とは「本人が自粛を本当はしたくないのに、何か派手なことをしたり、あるいは派手なことでなくても通常の活動を行ったりすると、他者から「不謹慎だ」といわれることが嫌だと思いこみ、非難を避けるために自粛を行うことです」
「もちろん、実際この時期に大型の耐久消費財を買ったり、旅行などをしたりすることが分かると「不謹慎だ」といいたい人たちも出てくるでしょう。しかし、その「不謹慎だ」という人が被災地の人なら理解できますが、殆んどの場合、被災とは全く関係がない人がムードで言っていることが多いのです。」
「日本の国内総生産(GDP)は年間約500兆円弱で、そのうちの過半数が個人消費によるものです。例えば、個人消費が5パーセント下落しただけで、大まかな計算で500兆円×2分の1×5%で12兆5千億円が失われてしますのです」
「東日本大震災全体のインフラだけでの直接被害額が16兆~25兆円と試算されていますが、それに匹敵するくらいの経済損失が過度な自粛で生まれてしまう、ということなのです。自粛は自分の意思と判断で行うべきです。他人に対しての非難の道具にせず、また、過度に考えすぎず、経済を支えていきましょう」・・・と言われています。