“坂本龍馬の影響で短刀や鉄砲を所持するようになった友人に、龍馬が「これからはこれだ」と言って『万国公法』という本を見せた”という龍馬伝説「短刀・拳銃・万国公法伝説」は作り話である。
ウィキペディアを見ると、この件については正しく「史実ではない」と記述してあり、引用する。(適宜、改行を入れた。)
以下、ウィキペディア「坂本龍馬」項より引用。
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当時土佐藩士の間では長刀をさすことが流行していた。あるとき龍馬の旧友が龍馬と再会したとき、龍馬は短めの刀を差していた。そのことを指摘したところ「実戦では短い刀のほうが取り回しがよい」と言われ、納得した旧友は短い刀を差すようにした。
次に再会したとき、旧友が勇んで刀を見せたところ龍馬は懐から拳銃を出し「銃の前には刀なんて役にたたない」と言われた。納得した旧友はさっそく拳銃を買い求めた。
三度再会したとき、旧友が購入した拳銃を見せたところ龍馬は万国公法(国際法)の洋書を取り出し「これからは世界を知らなければならない」といわれた。もはや旧友はついていけなかったという。
これは龍馬の性格を鮮やかに描写しているものの、あくまで逸話であって史実ではない。逸話の起源は、定かではない。
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「旧友」を土佐勤王党の同志である檜垣清治と明記する本もあるとのことだが、とにかく、実在の坂本龍馬とは異なる“架空の幕末スーパーアイドル坂本龍馬”についてのウソ話「龍馬伝説」の一つである。