試写会で『Space Battleship ヤマト』を観た。
以下は、俗にいう”ネタバレ”である。
未見の方はご注意を。
干上がった海底に沈座する戦艦「大和」らしき残骸は、実は「武蔵」ではないのか?
戦艦大和らしき沈船については、映画の中では一切の説明が無い。観る人が勝手に戦艦大和だと思い込むだけだ。
あれが大和だとすると、古代進が暮らす地下都市や防衛軍拠点・ヤマト地下工場は大和沈没地点である鹿児島県種子島西方沖合い付近の地下に有ることになる。かなり無理がある。(この映画では宇宙戦艦ヤマトは戦艦大和を改造した物ではなく、完全な新造船であり、大和沈没地点で建造しなければならない理由は無い。)
大和らしき残骸は、実は大和とほぼ同型の戦艦「武蔵」ではないのか?
レイテ沖海戦で沈没した戦艦武蔵は戦後の海底調査では発見されず、”完全に沈没しきらず海中を漂っているのではないか?”という想像がされたことがある。実際にはそれは有り得ないと思われるが、海流に乗って漂流した武蔵が母国日本の神奈川県三浦半島沖あたりで着底しその近くに地下都市や防衛軍拠点があるとすると、辻褄が合ってくる。原作アニメでは古代進の実家は三浦半島に在ったということになっているから彼が故郷に最寄りの地下都市に住むのは当然だし、防衛軍拠点は横須賀の近くに作られていると考えることができる。
実際の海底に沈む大和の状況についても、近年の潜水調査で判明しており、あのように艦橋が聳え立っているわけではない。