児童文学作家を目指す日々 ver2

もう子供じゃない20代が作家を目指します。ちょっとしたお話しと日記をマイペースに更新する予定です。

メリーさんのクリスマス

2017-12-26 | 物語 (電車で読める程度)
 わたしメリーさん
今、あなたの家の前にいるの


 わたしはそう、メリーさん!
既読スルーしないで、あなたの家の前にいるの!


 わたしよ?メリーさん
より具体的にはあなたの家のドアの前にいるの。開けてくれない?


 わたしだって、メリーちゃん!
駅前で美味しそうなブッシュ・ド・ノエル買ってきたよ!?


 …わたし、メリーさん
今日はとっても寒いよ…


 わたし、メリーさん
なんか、ごめんね。


 わたし、メリーさん
あのね、やっぱり帰るね


 わたし、メリーさん
こんなのダメだよね、私たちもう取り返しがつかないんだもんね


 わたし、メリーさん
なんか一人で舞い上がっちゃってた。今日はごめんね。ケーキ、ドアノブにかけとくね



 わたし、メリーさん
さよなら、ありがと。













                あー
              メリー?
          ごめん、寝てたわ






           【通話(2:42)】













わたし、メリーさん!
今日は楽しかった!ありがとう!大好きだよ!また会おうね!











【おわり】