児童文学作家を目指す日々 ver2

もう子供じゃない20代が作家を目指します。ちょっとしたお話しと日記をマイペースに更新する予定です。

夕暮れの殺意

2021-07-26 | 物語 (電車で読める程度)
憎しみが湧きあがった。
弾け飛びそうな暴力性を堪えるため、奥歯を噛み締めた。

きっと、おかしくなるなるまでほんの僅かなんだろう。いつなにかの拍子に心も身体も裏返って、何もかもを認識できなくなってしまったら、そのまま風に任せて壊れるだけなんだろう。

大切な人を幸せにできるのは僕だけだ。
けれども、いま危うい橋を渡っているのに変わりはない。


【おわり】