児童文学作家を目指す日々 ver2

もう子供じゃない20代が作家を目指します。ちょっとしたお話しと日記をマイペースに更新する予定です。

29歳の二人へ

2023-09-04 | 物語 (電車で読める程度)
29歳のいーちゃんとおんちゃんへ。

いまあなたたちがあの交差点の向こうにいたのなら、父のことをどうおもうかな?

いーちゃんとおんちゃんはどんな大人になってるのかな?

どんな大人になっていたっていいんだけどね。

父としてはやっぱりちょっと恥ずかしくて敬語になっちゃうかもな。話す女性ってママくらいだからさ。すごく大人びていて、ママのような聡明な二人にきっと圧倒されちゃうんだろうな。

なんていうんだろう?子どもがふたりいるんですよって携帯で写真をみせたりするのかな。一応ここで働いていて…とか別に興味ない仕事の話とかするんかな?

それともママとの出会いとか二人の話をするのかな?うまく話せるやろうか…
がっかりされちゃうかなぁ。

二人がどんな大人であっても大切なことは変わらないよ。

ただせめてもの希望を言うなら、ふたりとも今までの人生いろいろあったろうけど、まぁなんだかんだ悪くなかったなってさっぱりした顔で教えてくれたらそれでいいと思ってるし、そう祈ってる。

実を結んでほしい。

どんな時間も経験も、最後は無駄にならないのだと、父の父が言っていたように、
あるいは点と点を繋げるのだという先生の金言のように、

実を


【おわり】