楽学天真のWrap Up


一語一句・一期一会
知的遺産のピラミッド作り

続く時差ぼけぼやきー高名研究者と人格

2006-12-12 23:07:39 | 人間
もうこちらへ来て3日目なのに時差ぼけで深夜に目が覚める。でもその日本時間は夕方。このまま日本へ帰ったらまた時差ぼけだな。
さて、本日で私の学会でのやまは無事超えた。しかし、討論は今日が本番。学生たちの居並ぶポスターはこれからである。そこに多くの人が集まり議論が展開される。防御と攻めと人間関係のやりとりと、おもしろい時間である(学生諸君は緊張だね)。

 これから展開されようとしている国際プロジェクトに、ある高名なアメリカの研究者の参加を巡ってアメリカの中で白熱した議論がある。わたしもその判断に巻き込まれている。サンプルとデータを取得するのに不眠で取り組む、すばらしい人である。しかし、その人の専門とするサンプルの取得は他の専門とするデータの取得とぶつかる。あちらをたてればこちらがたたないのである。しかもそこから得られるデータは、あることがらを理解するのにどちらも欠かせない。その時、大喧嘩になる人なのである。そのとき、その人は主張が通るまでしゃべり続けるのである。必ずしも科学全体を見通さない場面がしばしばある。そしてしこりが残る。多くのトラブルを生み続けて来た人である。同じ専門分野にあっても他の国や他の大学からの人を押しのけてしまうのである。そして他のアメリカ人は小声でささやく。「そのひとはーーだから」と。
自らを「神に選ばれた民」といい、1,900年も前にローマ帝国にかの地を追われ、さまよい続けた流浪の民。このトラブルの根は実は今も深刻である。この自由の地、アメリカにあってさえ。
 さて、どうするか。なやましい決断が迫られている。高名な研究者、かならずしも人格と関係がないことはしばしばである。
もっとも、私も人のことは言えた人間ではないが、困ったものだ。さ、もってきた仏教本でも読も。
 
 
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