安原一式の黒ボディーを買ったのは、オイラがコニカプラザで個展を開催していた2001年です。
黒ボディーの発売が発表されて、すぐに購買を申し入れ、会社まで訪ねて生きたいと電話で言うと
「会社へ来てもらっても困ります。カメラの開発と秘密にしたい事も沢山あるのでちょっと困るのです」
とやんわり断られた。
それでは、個展を開催中ということなので、持っていきますと言われた。
それでオイラは黒ボディーの一号機を手に入れた。安原さんに会えると期待していたのだが、社員の人が持ってきてくれた。
それは、オイラの期待を見事に外れて触ると黒い塗装がポロポロ剥れてゆくのだ。
それでオイラは嫌気がさして、使わなかった。
しばらくして中古カメラ店へ売っぱらってしまったのだ。
それから2号機「秋月」を発売されたが、オイラは買わなかった。
今では秋月は高値で取引されているらしい。
オイラは金儲けには一生縁がないのだ。
コニカプラザはコニカミノルタプラザと名称を変えて、コニカミノルタはカメラ業界から消えてしまったのだ。
もちろん安原製作所も消滅していまった。