Nikon D90 + Nikon AF-S DX 18-55mm f/3.5-5.6G VR
【つづき:~レンズキットのズームレンズ~】
『Nikon D60レンズキット』を買いデジイチ・デビューした当時、カメラの“カの字”も知らなかった。
今でこそスラスラと「各務原市・科学技術図書館(かかみがはらし・かがくぎじゅつとしょかん)」、などと言えるのだが、
購入当時は「みはらシクギじゅっとしょん♪」としか発声出来なかった。その位、“カの字”を知らなかった。
カメラに対する知識も興味も無く、ただただ仕事上の必要に迫られて飛び込んだ先の『カメラのキタムラ』で、
猫娘顔のお姉さんから「コストパフォーマンス的にコレが一番」、と、『SONYのαシリーズの何か』を手渡された。
鬼太郎が同席していたら、彼からもソレを薦められていたことだろう。
グリップがしっくりこなかったこと、なにより“一眼レフカメラのくせにSONYのロゴがあること”に抵抗を感じ、
型落ちであまりお薦めしたくないない感じのお姉さん(とエアー鬼太郎)を振り切り、無理矢理『D60レンズキット』を買った。
…たぶん、あの時『αシリーズの何か』を買っていたら、その後カメラにハマることは無かったと思う。
両者の間にある“モノとしての執着心を刺激するナニか”に、相当の隔たりを感じたのだ(αユーザーさん、すまん)。
そのレンズキットには『AF-S DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR』がついていた。
手ブレ補正機能付きのこ(茸)のレンズは、何もワカラナイど素人が適当に撮っても大層キレイに写る。
大喜びで意味の無い写真を撮りまくっていたある日、逆光で撮ったモノの何枚かがボンヤリとした写りであることに気づいた。
やがてソレは“レンズフレア”というモノであり、“レンズフード”なるものを着ければ防げる、などということを知り、購入に走った。
そうこうしているうちに「カメラの“カの字”と“漢字の力”にも違いがある」、なんてことがワカッテくる。
そうなると「myキットレンズは、ちょっとどころか相当に格好の悪いレンズなのだな」、なんてことに気づいてしまう。
と同時に、猫が逃げる。
逃げられる前にカメラにおさめる為には、より遠くから撮る=望遠側の焦点距離を伸ばす必要がある。
かくして猫娘なお姉さんにかけられた呪いにより、
猫撮り用のお便利ズームを物色する“第一次標準ズーム増量感謝祭”に突入することになる。 【つづく】