面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

「クローバーフィールド/HAKAISHA」

2008年04月06日 | 映画
この映画は、アメリカの国防省デジタル記録♯USGX-8810-B467(暗号名「クローバーフィールド事件」)の目撃例の一つとなる、ビデオ映像である。
85分に及ぶ、民間人ロブ・ホーキンスのビデオカメラに残されたテープに、事件当日である5月22日18:43から翌朝6:42までの12時間に起こった現象が収められた、貴重な証拠映像の一部を映画化したもの。

ニューヨークのとある高級アパート。
東京へ異動が決まったロブのために、友人が企画したサプライズ・パーティが開かれていた。
名残を惜しみながら、日本法人の副社長へと栄転するロブに祝杯をあげる、たくさんの仲間達。
そんな中、ロブの元カノ・ベスがやってくる。
ロブに思いを残したまま別れたベスと、本当は別れる気は無かったはずのロブ。
二人の間の“微妙な空気”を修復しようと、ロブの兄とビデオの撮影者である友人のハッドは、テラスへ出てベスと寄りを戻せとロブに迫っていると、突然、とてつもない爆音が響き渡る。
何事かと屋上に上がって様子を見ていると、更に大爆発が起き、吹き飛ばされた何かの残骸が飛んできた。
慌てて部屋へ戻り、急ぎ建物から逃げ出そうとすると、爆音と共に何かが飛んできた。
ビルに激突し、地面に落下してきたのは自由の女神の頭。
何が起こったのだ??
向こうに見えるビルを映した瞬間、“何か”がビルの谷間を移動していくのが見える…

逃げ惑う人々と、そこへ襲いかかる“何か”。
ベスが自宅アパートに取り残されている事を知り、危険を顧みず助けに駆けつけるロブ。
そんなロブと行動を共にしたリリー、マレーナの女性二人と撮影者のハッドの4人が、ベス救助のために移動している最中、襲いかかってきたさっきとは違う小型の“何か”。
小型の“何か”に噛みつかれたあと、たどり着いた軍の臨時救護施設内で様子がおかしくなるマレーナ。
兵士の制止を振り切って、再びベスの救出に向かう彼ら。
突然惨劇に巻き込まれ、何も分からない状況の中、ハッドが執念で取り続けた貴重なビデオ映像。
この貴重は映像は、国防省における最高機密かもしれない。

“何か”がマンハッタンを破壊し、“何か”に襲われて逃げ惑う人々の様子に、最後までスクリーンに目がクギ付け。
観客は、人類史上類を見ない未曾有の大惨劇の目撃者になると同時に、ハッドが撮り続けた臨場感溢れるホームビデオ映像により、恐怖を疑似体験することになる。

↓ここも映像の謎に関係するようだが真相は不明。
タグルアト社


クローバーフィールド/HAKAISHA
2008年/アメリカ  監督:マット・リーヴス
製作:J.J.エイブラムス
出演:マイク・ヴォーゲル、ブレイク・ライヴリー、リジー・キャプラン、マイケル・スタール=デヴィッド、オデット・ユーストマン