面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

セクト主義

2011年03月30日 | ニュースから
東電、避難住民受け入れゼロ=保養所、社宅多数も―原発事故で対応遅れ(時事通信) - goo ニュース


多数の社宅や保養所などの福利厚生施設を持つ大企業と呼ばれる規模の各社が、支援策として震災被災者を施設に受け入れることを発表している中で、福島原発事故の当事者として地震以外の多くの避難住民を発生させる原因となった東電が、被災者の受け入れ策を講じていなかったという。
いくら原発事故の対応に追われているとはいえ、あれだけの大企業ともなれば、各セクションに所属する人員の数は一人や二人ではないはず。
日本中が様々な支援策を打ち出しているというのに、福利厚生施設を管理する部門は何も感じなかったのだろうか?
原発を統括する部門や技術関係の部門はともかく、スタッフ部門は自部門の所掌内で会社のためにしなければならないことを全うするべきではないだろうか。

もっとも、大企業がゆえに世間に疎いという面が出た結果なのかもしれない。
例えば広報部門の場合、被災者のためにできることはないかと考える前に、いかに記者会見をソツ無く無難にこなすか、もっと言えば記者会見で話をする副社長をはじめとする幹部を支えるかに注力したということだったとも考えられる。
東電社員でも何でもないアカの他人であり、実際のところを知っているわけでもない単なる憶測記事ではあるが、普段は弊害となるであろうセクト主義に、ある意味でもっと傾注した方がよかったのではないかと感じたニュースである。