面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

同期の桜

2009年05月05日 | よもやま
4日は、会社の同期(「元同期」が正しいのか?)の墓参りに出かけた。
ヤツの墓がある霊園は、神戸の北部にある街から更に郊外へひとっ走りしたところにある。
大阪から向かうと、ちょっとしたドライブになる。

ろうそくと線香は持参し、行きがけにお供え用の花を買って目的地へ。
霊園に到着し、車を降りるとうぐいすの鳴き声が聞こえる。
だいたい春先に来ることが多いからかもしれないが、ヤツの墓参りに来ると必ずうぐいすが鳴いていて、とてものどかなひとときを過ごせる。

ほぼ2年ぶりの墓参であるが、今回もまだ新しい花が飾られてある。
おそらくご両親が前日に参られたのだろう。
花立てが満タンになるが、持ってきた仏花を追加させてもらった。
いつものように墓石と墓標に水をかける。

手を合わせる前にろうそくと線香を供えようとしてハタと気づいた。
ライター忘れてきたっ!!

自分はタバコを吸わないので、いつも持ち歩いているわけではない。
墓参りのときはいつも、自宅に置いてある「チャッカマン」を持って出るのがいつものパターンなのだが、今回は見事に忘れてきてしまった。
仕方がないので、持参してきたヤツの好物だったビールを供えただけで、ろうそくと線香は無しで許してもらって…と勝手に許可を取って手を合わせた。

「相変わらず、しゃーないヤツやな。」

あの世とやらで笑ってくれていれば、それも一興。
気のいいヤツのことだから、怒っていることはないだろう…と、またもや身勝手な自己弁護。
次はちゃんと「チャッカマン」忘れずに持ってくるわ。数珠も一緒に。
(数珠も忘れてきてやがんの…)

「同期の桜」という言い方があるが、順調“以上”に仕事で頭角を現し、見事な花が開いたと思ったその刹那、ヤツは正に桜のように散ってしまった。
あの時も、ヤツがあの世とやらで迷わないよう、必要以上に悲しむことはしなかった。
そして今も、悼みこそすれ、悲しいとは思わない。
お前の分も、人生を楽しく全うするわ。
まあ、ヒマがあったら見といてくれ。


ホーホーホーホーホケキョ♪ケキョケキョケキョ…

うぐいすの声に送られながら霊園を後にした。
また来るわ。

スポーツ観戦時の安全

2009年05月05日 | 野球
臨場感か安全性か―Kスタ・ファウルボール訴訟で議論 (河北新報) - goo ニュース


野球場でファールが当たって大怪我をしたから球場の安全性の不備を裁判に訴える、ということには賛同できない。
スポーツ観戦において観客にも危険が伴うケースがあるのは、何も野球に限ったことではない。
その危険性は観客自身認識したうえで観戦しているのであり、危険に対して備えを施すのは当然のこと。
訴訟大国のアメリカでも、大リーグの球場でこんな訴えがかつてなされたことがあったのだろうか?

グラウンドとの境だけでなく、フェンスの天井も設置して、観客席をフェンスで覆ってしまえば(観客席を鳥かごのようにしてしまえば)、提訴の原因を解消できよう。
しかし、金網越しの風景が見辛いことこのうえないことは、野球場で観戦したことのある人には理解してもらえることと思われる。
ならば強化アクリルボードか何か、透明で頑丈な素材のものでフィールドを全部覆ってしまえ!ということになるが、費用面等から考えて現実問題として不可能であろう。

などと安全性絶対確保に向けた対策案を考えるだけでもアホらしい。


逝ってしまったルージュ・マジック

2009年05月04日 | ニュースから
ロック歌手の忌野清志郎さん死去、58歳(読売新聞) - goo ニュース


土曜日の夜、ビートたけしの情報番組の中で、速報の訃報を聞いて驚いた。
と同時に、「ああ、アカンかったんか」と、ある種の諦め感もあった。
最近は、癌から復活した!という有名人が増えてきたように思うが、残念ながら忌野清志郎には当てはまらなかったようで…

日曜は久しぶりに友人とカラオケに興じたが、追悼としてRCサクセションの歌を!と思って検索したが、「ぼくの好きな先生」「雨あがりの夜空に」をよく知っている割には、歌おうと思うと一部しか分からなくて断念。
(今思えばソロになって歌っていた「デイ・ドリーム・ビリーバー」を歌えばよかったか)
それにしても、まだ60歳になる前ということで、早すぎる旅立ち。
坂本“教授”とデュエットして面白かった名曲(迷曲?)「いけないルージュ・マジック」をもじって(意味は違うが)、哀悼の意を捧げる。

合掌


「ある公爵夫人の生涯」

2009年05月03日 | 映画
18世紀後半のイギリス。
貴族の家に生まれたジョージアナ(キーラ・ナイトレイ)は、世界で最も裕福な貴族の一人であるデヴォンシャー公爵(レイフ・ファインズ)のもとに嫁ぐことになった。
新生活への期待に胸を膨らませて結婚はしたものの、公爵は彼女に対して愛情を示すでもなく、ただ男子の後継者を生むことだけを望む態度をとる。
彼女はそっけない公爵との結婚生活に不満と不安を抱きつつも、社交の席では公爵夫人として魅力的な振る舞いを見せた。
斬新なコスチュームは社交界の話題の的となるだけでなく、ギャンブルにも興じ、遂には政治の世界にも足を踏み入れていく。
美しく、情熱的で聡明なジョージアナは、全ての人々を魅了するカリスマ的な公爵夫人として、ロンドン中に話題をふりまく存在となる。
そんな華麗な表舞台とは裏腹に、彼女の私生活は苦いものだった。
公爵は、愛人が産んだ幼い娘の世話をジョージアナに押し付け、その後彼女が産んだ娘には何の興味も示そうとはしない。
更には、ジョージアナが社交パーティーの席で意気投合し、親友となったレディ・エリザベス・フォスター(ヘイレイ・アトウェル)を愛人にし、あろうことか屋敷に住まわせるのだった。
華やかな社交生活と殺伐とした私生活との板挟みに苦しむジョージアナは、民衆の側に立つ新しい政治家を目指す若き野心家のチャールズ・グレイ(ドミニク・クーパー)の支援に力を入れていくのだが…

知性と美貌を兼ね備え、イギリス中の人々から愛されたというジョージアナ・スペンサー。
ダイアナ元皇太子妃の直系の祖先でもある彼女の実話を映画化した本作。
華々しい社交生活とは裏腹に、満たされない結婚生活に苦しみ、真実の愛を求め続けるジョージアナの姿は正にダイアナ妃を彷彿とさせて切ない。
しかしご先祖様はダイアナ妃よりも逞しく、凛として生涯を全うされたという史実は、この物語におけるせめてもの救いとなっている。

物語終盤、ある事件がもとで打ちひしがれるジョージアナに、デヴォンシャー公が訥々と不器用にいたわりの言葉をかけるシーンがあるのだが、もしチャールズ皇太子にせめて彼ほどの思いやりがあれば、ダイアナ妃の悲劇は無かったかもしれない。
ジョージアナが惹かれていく若き政治家の名がチャールズというのもまた、何やら因縁めいていて…。
三面記事的な切り口からは、物語のまた違った側面が見えてくる。

「プライドと偏見」や「つぐない」など、いわゆる“コスチューム劇”のヒロインとして、今彼女の右に出る女優はいないと言っても過言ではないキーラ・ナイトレイが、ジョージアナを好演。
今回も社交界の華を見事に演じきっていて素晴らしい。
アカデミー賞衣裳デザイン賞を受賞した煌びやかな衣装も、彼女がいたからこそ一層画面に映えたのではないだろうか。

触れれば折れそうに細いキーラ・ナイトレイが熱演する、強く逞しく毅然として生きる高貴な女性の姿が胸を打つ佳作。


ある公爵夫人の生涯
2008年/イギリス・フランス・イタリア
監督・脚本:ソウル・ディブ
出演:キーラ・ナイトレイ、レイフ・ファインズ、シャーロット・ランプリング、ヘイレイ・アトウェル、ドミニク・クーパー

何が腹立つて。

2009年05月02日 | 野球
巨人・坂本が決勝本塁打=プロ野球・阪神-巨人(時事通信) - goo ニュース


甲子園での初讀賣戦の今日も負けて、昨年から続く讀賣戦の連敗がとうとう10まで延びた。
同じチームに連敗するのは腹立たしいが、何よりも讀賣相手の連敗というのは、ハラワタが煮えくり返るくら腹が立つ!

それにしても今年の藤川はホームランをよくくらう。
以前、グローブに「本塁打厳禁」と刺繍をし、自身の戒めとしていたが、今はもうやっていないのか?
今回もストレートを狙い打たれてのものではないかと思われるが、今年はかつてのような「火の玉ストレート」が、鳴りをひそめている気がする。
まだ本調子ではなく、これから球威が増してくるのならいいのだが、長年の救援登板に伴う“勤続疲労”からくるストレートの衰えだとすれば事は深刻だ。

なんにしてもプロは結果が全て。
「惜しいプレーがあった」とか「みんな頑張った」などという言葉は意味がない。
ましてや讀賣戦に連敗している最中、勝たなければ何の意味もない。
そのために高い給料をもらっているのであり、結果が出せないのであれば、給料の一部を返上して甲子園の入場料に反映させ、ファンに還元すべし!

とにかく明日は死ぬ気でやってもらいたい!
勝たなければ意味がない!!


民法改訂

2009年05月02日 | ニュースから
変わる民法 「市民のため」分かりやすく(産経新聞) - goo ニュース


民法が大きく変わるという。
契約行為が多岐にわたるようになり、また民法が作られた頃とは比べ物にならないくらい、契約行為に対して厳しくなっている現状に合わせるのだとか。
当り前と言えば当り前のことだが、今後宅建などの法律関係の資格を取ろうとするとき、一から勉強し直すくらいの勢いでいかないといけなくなるのは苦しい…
(いつ受けるねん!?)

それにしても、日本の民法の条文が1000条余りなのに対して、欧州諸国が2000~4000条を超えるというのは凄い。
単一民族国家として発展し、昔からの習俗や商習慣にのっとっていればよく、法律の条文化するまでもない“阿吽の呼吸”で人々が生きてきた日本ならではではないだろうか。
そこには当然、モラルに対する高い意識が人々の思想・発想の根本にあるからこそ成り立つのであり、それは世界的に誇れることだと思うのだが、昨今の日本の状況を鑑みれば、今回の改正で条文が増えるのはいた仕方ないことだろう。
日本人の、人間としての後退を表すようで、寂しい話ではあるが。


いまどきな余波

2009年05月01日 | ニュースから
「豚インフル注意」メールに注意!開くとウイルス感染も(読売新聞) - goo ニュース


豚インフルエンザに対する恐怖が、いまや全世界を覆い尽くしている今日この頃。
この人間に感染するウィルスにかこつけて、「豚インフルエンザに注意!」というタイトルのメールが蔓延っていて、このメールを開くとパソコンがウィルスに感染するという。
いまどきな話で、人へのウィルス感染に並行してパソコンへのウィルス感染を図るという中々シャレた事件であるが、その内容についてはシャレにならない事件である…