面白き 事も無き世を 面白く
住みなすものは 心なりけり

ものすごい失言。

2011年03月23日 | ニュースから
「この地震、本当に起きてよかった」大阪府議長が発言(朝日新聞) - goo ニュース


言うに事欠いて、地震が起きて本当によかったとは、失言にも程がある。
先の石原慎太郎の「天罰発言」もたいがいのものだったが、大阪府議長ともあろう御仁がこんな言葉をポロッと言ってしまう不見識には呆れてものが言えない。

しかしこの府議長一人に限らず、言葉が命であるはずの政治家たちの発言の、なんと軽々しいことか。
落語の世界には、けだし名言と思える言葉がいろいろあるが、こうした政治家たちの軽はずみな発言の度に思い出す。

先生と 呼ばれるほどの 馬鹿でなし


繰り返し観てしまう映画。

2011年03月22日 | 映画
テレビで度々放映されるが、その度につい観てしまう映画がある。
「プラダを着た悪魔」もそのひとつ。
今回もテレビの映画番組で放映されていたので、途中からながら思わず見入ってしまい、久しぶりにまた観てしまった。

公開当時に劇場で観た作品ではあるが、何度観ても飽きない。
世界的に有名なファッション誌の編集部で、「プラダを着た悪魔」と呼ばれる女性の鬼編集長に仕えるジャーナリスト志望の女性アシスタントの奮闘を描き、ファッション業界が舞台だけに劇中で用いられる華麗なブランド品の数々も注目されている。
しかし何よりもこの作品を通して心に響くのは、「仕事とは?」「働くとは?」という点についての様々な示唆である。


オシャレに全く興味が無く、誰もが憧れる一流ファッション誌「ランウェイ」の編集部に渋々入ったアンディは、ファッション業界を軽蔑するような意識を持ったまま働く。
それでも「人を潰す」とまで言われる鬼編集長からの高度な要求に懸命に応えるが、早々に失望の言葉を投げかけられ、ミランダの右腕を務めるファッション・ディレクターのナイジェルにボヤく。
しかしそんなアンディに、ナイジェルは彼女の甘さを指摘する。
「あなたの代わりは5分もあれば見つかる。」
そして一流ファッション誌としての「ランウェイ」がどのような存在であるか、自分達の仕事が世界中の人々に夢を与え、その人生を大きく動かすものであるかを問わず語りに話していく。
ここでアンディは何かに気づき、自分の意識のあり方を変える。
まずは服装もファッショナブルなものを選んで身にまとって周囲が驚くほどの大変身を遂げ、ミランダの要求にも着実に応えるだけでなく、“先回り”をした対応を重ねて信頼を勝ち取っていくのである。

しかしその一方で、生活のほとんどをミランダの対応に費やす彼女のプライベートは“壊れていく”。
友人達との距離は離れ、同棲していた恋人のネイトとも破局を迎える。
ミランダの信望を得たアンディは、彼女の指名でパリ・コレクションへの出張に旅立つ。
これまでに経験したことのない、きらびやかな世界のファッションの最先端に魅了されたアンディだったが、そこでミランダが「ランウェイ」編集部から更迭される計画があることを知り、懸命に彼女にそのことを伝えようとする…


「『ランウェイ』編集部は自分の居るべき場所ではない」と思っているアンディには、ミランダの要求に必死に応えることはできても、“そこまで”でしかない。
「ジャーナリストになりたいわけで、ファッション業界で仕事したいわけじゃない」という思いが邪魔をして、自分が全うすべき仕事そのものに対して、真剣に取り組んでいるとは言えないのである。
しかしナイジェルの話から、「自分が与えられている仕事」の重要さ・素晴らしさに気づいたアンディは一念発起し、「仕事」を真正面から受け止め、その中へ自ら飛び込んでいく覚悟を決める。
そうして仕事に対して真摯に取り組んだからこそ、発売前のハリー・ポッターの原稿を手に入れるという不可能なミッションを可能にしただけでなく、製本してミランダの娘たちの元へ送り届けたうえで予備の冊子までも用意し、ミランダに自分を認めさせることができたのだ。

ミランダの命令は過酷を極めるもので、それに応えるだけでも相当の能力の高さを必要とする。
そんな上司の下に付くことはメッタに無いが、単純に仕事において指示や要望を受けた場合に、
「相手が何を欲しているかを考え、自分で判断して行動する」
ということは、任務を全うするうえでの基本であり、ミッション成功のために最も重要なことである。
それはなにもミランダの下にいるからだけでなく、どんな職場でどんな仕事に就こうとも変わらない、普遍の事柄だ。

そして、仕事に真剣に取り組まずして、目の前のことに対して不平・不満だけを口にしていても何も始まらない。
ことに、学生生活から社会人となったときは、最初はたとえどんな仕事であっても、まずはその仕事に真摯に取り組み、失敗したり成功したり、あらゆる経験を積むことで初めて見えてくるものがあり、スキルが身に付くというもの。
まずはとにかく、与えられた業務・任務に対して一人前になってこそ、言うべきことを真っ当に言えるようになるのである。
そうすれば、自分の身の振り方についても具体的に考えられるようにもなり、ただ今の仕事や職場がイヤだというだけの転職とは成功率が格段に違うものにもなる。
地に足をつけて仕事に取り組み、実績を残すことこそ、どんな状況でも通用する人間になる第一歩だ。

ミランダが贈った言葉が、それを表している。
「今までのアシスタントの中で最も失望させられた。だが、雇わなければバカ。」

そして、自分に対して後ろ足で砂をかけるようにして去っていった者に対しても正当に評価を下すミランダこそ、仕事人の鑑であり、仕えるに値する上司の見本である。


「プラダを着た悪魔」
2006年/アメリカ  監督:デイヴィッド・フランケル
出演:メリル・ストリープ、アン・ハサウェイ、エミリー・ブラント、スタンリー・トゥッチ、エイドリアン・グルニアー

本日の斎藤祐樹

2011年03月21日 | よもやま
斎藤佑樹「力不足実感」初先発13被安打9失点(読売新聞) - goo ニュース


テレビで録画中継があったが、斎藤の出来は恐ろしく悪かった。
思ったところにコントロールできている球は数えるくらいしかなかったのではないだろうか。
それ以前に球威もキレも著しく不足しており、荒れ球では無い分、打者からすればバッティングピッチャーを相手にしているような気軽さがあるように見えた。

こんな斎藤を打っても喜べないが、なかなかヒットが出なかった最近の打線の状態からすれば、景気付けにはなったかもしれない。
それならそれで、打撃力向上に役立つ試合として有益だった。

また、去年の稼ぎ頭である右のエース・久保が、調子が悪かったというのは大いに収穫。
前回登板時にインタビューを受けて、
「これまで調子良すぎるのが課題、調子が悪いときに悪いなりに抑える状況を経験しておかないと」
とコメントしていたが、それを実践できたが良かった。

ここまでチーム防御率が12球団断トツの0点台できている投手陣は磐石。
あとは打線が調子を戻して開幕を迎えられれば、開幕ダッシュが期待できるのだが、さあ、開幕はいつになるのか…?


老害の弊害

2011年03月20日 | 野球
セ・リーグ開幕、29日に延期…節電も推進(読売新聞) - goo ニュース


結局、セ・リーグも開幕を遅らせることになった。
どうせならパ・リーグと足並みを揃えればよいものを、なぜここまで独自開催にこだわるのか。
讀賣大幹部のご機嫌を損ねることを最小限で食い止めた苦肉の策を講じた結果ということか?

開幕を遅らせるにあたって発表された声明も、何だかなぁという感じがするのは自分だけだろうか。

〈1〉開幕を3月29日に延期する
〈2〉開幕後も4月3日までは東京電力、東北電力管内のナイターを取りやめ、デーゲームとする
〈3〉4月5日から両電力管内のナイターは「減灯ナイター」とし、大規模な節電策を講じ、その他の球場についても節電対策を推進する〈4〉今季レギュラーシーズンでは延長戦を行わず、九回で打ち切りとする
〈5〉両電力管内では夏場の試合は可能な限りデーゲームとすることを検討する
〈6〉被災地対策、観客、選手、球場の安全確保や節電対策に対処するため、震災対策会議を設置し、選手たちと連携してこの難局を乗り越える

「文科省から怒られたので慌ててご機嫌を伺いました」というニオイがしてならない。
関東方面のナイター取りやめも4月3日までなどと言わず、夏場の試合で可能な限りデーゲームとするよりは、4月いっぱいは全てデーゲームとするか、パ・リーグと歩調を合わせて交流戦も含めた5月いっぱいまでナイター無しとして節電に努め、延長戦無しというのをやめてもらいたいもの。
せめて延長を12回までとするか、以前のように試合開始後3時間を超えて延長しないとする方が、試合の面白みが無くなるのをまだ食い止められるだろう。
最終的に勝ち数は圧倒的に少ないのに引き分けが多くて優勝した、という中途半端な思いはしたくないものだ。

相変わらずの老害に振り回されるセ・リーグが人気を落としていくのは当然。
若いヒーローはどんどんパ・リーグに入り、今や「人気も実力もパ」となっているが、その差は開くばかりだ。


老害ふたたび

2011年03月17日 | 野球
渡辺会長×選手会全面戦争再燃、25日強制開幕でスト必至(夕刊フジ) - goo ニュース


ナベツネの中に「たかが選手の分際で」という思いは、いつもあるのだろう。
選手会の提案に即した形には絶対にならない、というヘンな強い思いがヒシヒシと伝わってくる。
久しぶりにニュースで見たと思ったら、選手会との対立軸として登場するあたりがナベツネらしい。


春の雪

2011年03月16日 | よもやま
今日の昼間は、晴れていても真冬を思わせる寒さだった。
ときおり雪も降って、とても3月・春とは思えない1日に。
そして深夜になって再び雪模様?

我々はいいとしても、被災地で避難所暮らしの皆さんには辛すぎる…

チェーンメール

2011年03月15日 | ニュースから
地震に関するチェーンメールに注意(インターネットコム) - goo ニュース


携帯が普及し、情報が瞬時に大量に伝播する中、チェーンメールは以前にも増して飛び交いやすくなっているのではないだろうか。

日曜日に友人から送られてきたものには、
「東京電力の電気の備蓄が底をつきそうで、関西電力が電気を送ることになったそうです」
などという記載があり、思わず苦笑してしまった。
石油やガスやあるまいに、「電気の備蓄」て何?
「デカい電池を用意してたけど全部切れてしまった」とでも言うのか?
物理の苦手な自分でも、関西電力から電気を送ったとして超遠距離を送電する間にどれだけ抵抗があって損失が出るか、なんぼほどの電気が届くねんと思ってしまう。
そもそも東西で電気の周波数が異なるのだから、関西電力から東京・東北の電力各社へ簡単に送電できるものではない。

電気関係だけではない。
「石油コンビナートの爆発で有害物質が空中に飛び散ったから、外出時には必ずカッパを来て皮膚を守らないといけない」というような内容のメールも飛んでいる。
今後、「福島の原発から大量の放射能が撒き散らされた」というチェーンメールが飛ぶことも想定される。

これらのチェーンメールが出回ることで大量のパケット通信が飛び交えば、通信回線に大量の情報が送りこまれて通信設備に負荷がかかり、本当に情報のやりとりがしたい人々の通信を妨害してしまいかねない。
悪意の無い通信が、結果的に被災者を窮地に落とし入れてしまうこともあると、そして自分自身が不要な情報の発信源になる可能性があることを肝に銘じておかなくてはならない。
DMやスパムメールなどの不要なメールに腹を立てていることに思いを致せば、不用意にメールを飛ばしまくることもあるまい。

こんな時こそ、根も葉もない噂や根拠の無いデマを見分ける冷静さを保つべきだ。


あんたのことやろ!

2011年03月14日 | ニュースから
「大震災は天罰」「津波で我欲洗い落とせ」石原都知事(朝日新聞) - goo ニュース


石原慎太郎の言いたい放題も聞き飽きたが、この未曾有の大災害を前にしての発言は、あまりにも不愉快。
もし自分が被災者なら、安全なところでヌクヌクと過ごしている大金持ちのお坊ちゃまに、
「お前が震災に遭ったのは天罰だ!」
などと言われたら、体中の血液が沸騰する。
貴様こそ、津波に飲み込まれながら我欲を洗い流せ!


想定された事態

2011年03月13日 | ニュースから
福島第一1号機で爆発…90人以上が被曝か(読売新聞) - goo ニュース


地震が発生した場合における原発の危険性は、世界最初に建設されたときから唱えられ続けてきたことなのではないだろうか。
今回の大震災によって、震源に近い原発に何らかの事故が起こることは、十分想定できたことである。

ちょうど自分が大学に入学した頃、「東京に原発を」という本がベストセラーになった記憶がある。
社会問題には興味があったので文庫本を買って読んだものだが、スリーマイル島の原発事故もあり「原発は怖いもの」と考えていた自分の思いが確固たるものとされた本だった。
当時は、森崎東監督の「生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言」、ハリウッド作品でもメリル・ストリープの好演が光る「シルクウッド」などの、原発の問題点を指摘する作品がいろいろあった。
しかしその後はナゼか、潮が引くように原発に対する問題提起が弱まっていったように感じるのは気のせいだろうか…?

「東京に原発を」では、電力会社や国がそんなに「原発は安全!」と強調するのなら、何も電力の“大消費地”である東京から遥か遠くに建てるのではなく、送電効率のよい東京湾に作ればいいのに何故そうはならないのか?を検証し、原子力発電を強力に推進しようとしていた国と電力会社の姿勢に警鐘を鳴らしていた。
以前に柏崎でも、地震によってもたらされる原発の危険性が顕わになったが、今回の地震によって、原発が危険極まりない厄介なものであることが、より鮮明に、より具体的に国民の目に晒されることになったのではないだろうか。

福島第一原発の爆発事故の影響で非難地域になった双葉町の井戸川町長がインタビューで、
「このようなことは無いと聞いていたので…」
などとコメントしていたが、原発誘致・建設にあたっての、迎え入れる側の姿勢や思惑が垣間見える気がした。
原発は実際のところ発電効率は悪く、大量の熱を発するので常に冷やさなければならないなど面倒このうえない設備である。
しかも、大量に生み出される核廃棄物を子々孫々に渡って厳重に管理されなければならず、我々の生活に費やした“残骸”を子孫に押しつけることになる。
更にひとたび事故が起きれば、その影響によって人類を破滅へと導きかねない代物なのである。

今再び、原子力政策のあり方を考えるべき時ではないだろうか…?


震災の記憶

2011年03月12日 | ニュースから
昨日は仕事で三重に出張していたが、その最中に地震が発生した。
三重の支店屋内にいて打ち合わせをしていたところで建物がゆっくりと揺れだした。
慌ててテレビをつけて震源は東北地方であることがわかったが、長時間ゆっくりと揺れる社屋に騒然となった。

それでも特に被害などはなく、予定どおり現地のスタッフと共に業務用車両で客先へ。
何事も無かったように円満に商談は終了し、最寄り駅である松阪まで送ってもらい、いざ近鉄電車に乗って帰阪しようとして混乱に直面した。
伊勢志摩方面は大津波警報のために近鉄・JRとも列車の運行がストップ。
駅員に状況を尋ねるも詳細は不明で、伊勢方面にある車両を名古屋方面へ向かわせているので、とりあえず来た電車に乗って、伊勢中川まで行くように言われ、乗車証を渡されて入場し、ちょうどホームに入ってきた名古屋行き急行に乗った。

伊勢中川で下車するも、伊勢志摩方面から大阪へ向かう特急は動いておらず、駅員に確認すると数分後に来る大阪上本町行きの快速急行に乗るように言われ、しばらく駅で凍えながら待っていた。
定刻より10分遅れで入ってきた快速急行に乗って、ようやく帰阪の途につくことができ、そのまま帰宅せずに神戸のラジオ関西へと収録に向かった。

時間ほとんどを列車移動に費やしたような一日となり、ニュースから遠ざかっていたのだが、帰宅してテレビをつけて愕然とした。
その後も、次々と悲惨な情報が入ってくるばかり。
その間にも頻繁に余震と思われる地震の速報が入り、東北地方の放送局から送られてくる映像ではアナウンサーがヘルメットを被っていたりして、現地の緊迫感が伝わってくる。

そんな中、気仙沼市が大火災に見舞われている映像には、阪神淡路大震災の記憶が甦り、胸が潰れた。
しかし今回の大地震では、神戸のときには無かった大津波による被害が甚大で、真っ黒な海水が街を飲み込んでいく映像に呆然とした。

全放送局が緊急報道番組にシフトし、逐一様々な情報が流れ続けている状況も阪神淡路大震災のときと同じ。
こればかりは「これで終了」ということがなく、まだまだ厳しい日々が続く。
少し前から、大阪か近畿かは不明ながら、節電を呼びかける“もっともらしい”チェーン・メールが飛び交っているようだ。
自分の元にも知人二人から似たようなメールが来た。
ツイッターでは、重傷を負って動けないとイタズラにつぶやいたバカが出て、緊急車両が出動する騒ぎもあったとか。
この非常時に本当に迷惑な輩がいるものだと腹が立つが、こんな連中を止める手立てが無いのがまた憤懣やるかたない。


そんな中、今回の地震の影響で地球の自転が速まったというのはすごい。

地震で地殻大変動、地球の自転速まる…NASA(読売新聞) - goo ニュース


生活などには影響の無い範囲とはいえ、今回の地震がどれだけ破壊力のある凄まじいエネルギーを持つものだったかが分かる。
世界最大級の大地震だったことは間違いないだろう。


ともかく今は、推移を見守るしかなく…