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理想の組み分けテスト

私はよく組み分けテストを槍玉にあげています。

しかし、テスト自体を反対しているわけではない。ただ、今の多くの塾のように、すべての子どもたちに同じ組み分けテストをするのは、少なくとも毎月というのは無理があるように思うのです。

問題は基本から応用までいろいろあるでしょう。子どもたちの目標も、現状もいろいろある。ただ、子どもが動機をしっかり持ち続けていく、あるいは高めていくには、やはり手の届きそうな目標というものをしっかり提示してあげる必要があります。

だから本来はいくつかのコースにわけて、問題の難度や形式を変え、子どもたちが達成する意欲が湧くような形にするのが本来はいいと思うのです。明らかにこの問題はできないだろう、というテストは、子どもたちにとってはただ苦しいだけ。

結局前半だけしかわからないから、というようになってしまうのもあまり良いことではない。

もちろん、全員が同じ試験を受ける機会はあって当然いいでしょう。ただ、それが頻度としてどのくらいあるかというのも考えておく必要があります。私は2ヶ月か3ヶ月に1回で十分だと思うのです。

これに近いテストをやっているのは四谷大塚ですが、四谷はこれを週例でやっています。毎週というのは、多少重いというのが実感するところで、これが月例であれば一番良いなと思うのですが。

また四谷は数年前からSコースというのを始めた。近年の記述傾向をとらえて、一番上にSを作ったわけですが、私はこれにも違和感がある。上位の学校でも記述もあれば、選択型もあるわけで、むしろ一番上のコースにとどまらず、全体に記述問題を配すべきだと思います。まあ、採点が大変だというのは、わかりますが。

理想の組み分けテストというのは、なかなか現実には存在しない、わけなのです。



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田中 貴
ディスカヴァー・トゥエンティワン

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