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濃度計算ができて、なぜ溶解度はできないのか?

濃度計算はできるのに、なぜか溶解度はできないという子がいます。

4%の食塩水200gに9%の食塩水300gをまぜる、という問題の場合は200×4/100+300×9/100=8+27=35gが食塩の量になり、全体は500gですから、35÷500×100=7%になります。このとき濃度は分母が水溶液の重さ(水+食塩の合計)で計算されます。

ところが溶解度は100gの水に何g溶けるかというあらわし方になるのです。

例えば40度100gの水に5g、80度100gの水に25gとけるAという物質があるとします。このとき、80度のA飽和水溶液の濃度は何%になるかといえば、25%ではありません。25/(100+25)×100=20%になるのです。

ここが一番間違いやすい。100gの水と25gのAだから合計は125gになるということをつい、全体を100gと勘違いするのです。だから次のような問題で間違える。

80度のA飽和水溶液600gを40度にしたとき、何gのAがとけ残るか?

Aの飽和水溶液というのは480gの水に対して120gの水が溶けています。これを40度にすると480×5/100=24gしかAは溶けません。したがって120-24=96gとけ残るわけですが、最初のところで600gに溶けているAの量を25/100にしてしまう。つまり水が450gでAが150gになってしまうミスが多いのです。

濃度計算がわかれば、溶解度はできるだろう、と普通は考えます。
しかし、表示の仕方が違うために、ミスがおきるのです。ただ逆にここさえわかってしまえば、濃度計算ができる子はやはり、溶解度はできるようになります!

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