goo

成績の悪い頭の良い子

算数を教えていて、なかなか頭の回転の速い子がいます。

難しい問題を、一気に解いてしまったり、力のつりあいの問題を驚くほど早く解き上げてしまったりする。

しかし、こういう子が成績が良いかというとそうではない。また、非常に波があります。

偏差値60ぐらいとった日があるかと思えば、偏差値が40台になることもざら。

頭の良い子は、面倒なことはしたがりません。

だから、知識を覚えるなんて、本当に必要だと思わない限り、やらない。計算練習や漢字もまっぴらごめん。理科だと生物や地学など、覚えるテーマになると、本人に興味もないから、成績は非常に悪い。

これに幼さが加わると、国語も点数がまとまりませんから、成績は良くならないのです。

しかし、この子が「この学校に入りたい」としっかり思うと、事情が変わってくる。

こういう子は「自分のしたいことしかしない」タイプですが、「学校に入る」ということが自分のしたいことになれば、「やらされていたこと」が「やりたいこと」に変わってくる。このターニングポイントがなんと、受験の3か月前であることが多いのです。

で、頭がいいと、何となく間に合う。本来ならもっと早くと思うが、しかし、飽きっぽい部分もあるので、3か月ぐらいしか、多分集中力が続かない。

だから、もしこういうお子さんがいたら、「本人の入りたい学校」をしっかり見つけてあげることです。何がきっかけになるかはわかりません。

ある子は碁が好きで、その学校の文化祭で囲碁部に行って戦いを挑んだら、「完敗」してしまった。

その瞬間、この部にあこがれてしまった。

それからは、もうその学校に入るというよりは、その学校の囲碁部に入るために、がんばるようになって、合格してしまいました。

子どもの力は模擬試験の数値だけでは測れない部分がたくさんあります。

本気になると、出せる力はまた違ってくる。だから、あまり「できない」「だらしない」ということを本人に刷り込まず、良いところに眼を向けてあげてください。

=============================================================
今日の田中貴.com

地震の問題のポイント
==============================================================
今日の慶應義塾進学情報

2人担任制
==============================================================

==============================================================
お知らせ
算数4年後期第9回 算数オンライン塾「方陣算」をリリースしました。
詳しくはこちらから
==============================================================




にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(塾・指導・勉強法)へ
にほんブログ村
コメント ( 0 )