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競争させればいい

大手塾の仕組みは、基本的に「競争させる」ということです。

例えば、塾のテキスト、カリキュラムを見ていても、そう大きく変わるものではありません。

春の塾の説明会では「予想問題が出題された」とか「オリジナルカリキュラムのこの部分が問題になった」というような説明で各塾のアピールがありますが、しかし、逆の部分は絶対に説明されない。

で、全体としてはそう大きく変わるものでもないし、学習の順番も大きく変わらない。例えば社会は、地理→歴史→公民と進むし、理科は算数との兼ね合いがあるので、どうしても前半に生物、地学の範囲が先行します。

では、何が違うのか、と言えば、「競争させる」場所としての役割が充実しているかどうか、ということです。

昔で言うテスト会の、~校舎、~組が御三家の登竜門だった、というのと同じ。

それが現在の組み分けテストに置き換わっている、ということです。~クラスになれば御三家に入る、というような話は何も変わらない。

ただ、その煽られ方が以前にもまして凄くなっている。過激化している、と言ってもいいかもしれません。

だいたい、4年生からのランキングがいったい何の役に立つのか、不明なところもあるが、みんな、何かしら不安に駆られるのか、ついそちらに目が奪われてしまいがちです。

しかし、その結果として「もういやだ」と思う子どもたちも増えている。

むしろ、その程度がひどくなっている、とも言えるのです。確かに受験は力をつけなければいけないが、それは入試に対してどうか、ということなので、そこに向けてやることと、今の組み分け競争は、本来は違うものです。

なぜかといえば、受ける学校が違うのだから、それぞれの学校についての競争になっていないといけない。別に麻布を受ける子と開成を受ける子が競争する必要など、何もありません。

ところがどんどん煽られている。

早く行かないと入れなくなる、みたいな話を聞くと、まずはそんなことはない、と思うのです。

「入れそうな子」はどこの塾でも来て欲しいと思うものだから。

子どものことを考えれば、もう少し負担を減らして、効率を上げるべきだと思うのですが、少子化にもかかわらず、ここのところどんどん負担ばかりが増えている。

で、学校の先生に言わせると、「以前に比べてできるようにはなっていない」という話になる。消耗戦でくたびれさせているだけではないか、という気がするのです。

山の登り方はいくらでもあるわけで、「これはちょっと・・・」と思えることがあれば、それはやはり子どものためにやめるべき、と思います。



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