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1年生コースや2年生コースの是非

ここのところ、1年生や2年生のコースについて、いろいろ聞かれることが多くなったのですが、基本的には必要ない。

塾間の競争の中で、早く生徒を囲い込みたいところは、いろいろ理由をつけて、早くから通塾をさせたいと思いますし、少子化の世の中ですから、なるべく垂直展開したい。

なので、1年生コースや2年生コースがいろいろな塾で、できているわけですが、しかし、こと中学受験に関して言えば、どこの塾でも中学入試に出題されることは、小学校5年生と6年生でその大半を勉強しているのです。

4年生も、ホントのことを言えば、算数と国語だけで良い。また算数も、それほど難しい問題に取り組むよりは、しっかりと四則計算や小数計算ができるようになってもらえた方がよほど受験にはメリットが大きいでしょう。

一番大事なのは読書だと思います。

ここのところ、どの学校も国語の文章は長くなる傾向にあり、また国語以外の教科でも資料を読んだりすることが多いので、読書は非常に大事だと思いますが、だからといって、小さい時から難しいものを読む必要はない。

本人が好きで読むモノで構わないから、ちゃんと読んで、理解できる力を育ててください。その方が後から本当に役立ちますから。

塾に行くより、週1回、子どもと一緒に図書館に行ってあげることの方が、よほどプラスになるでしょう。




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6年生の4月からの戦略

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一貫の高校進学でつまずくケース

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3月21日の問題





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空白の3ヶ月はなぜ起きるのか?

6年生の4月〜6月までをよく「空白の3ヶ月」と言います。

この間、特に何かイベントがあるわけでもなく、淡々とカリキュラムが進行するわけですが、その内容が実は大いに問題がある。

実はカリキュラムがどんどん進行して、すでにいわゆる「受験カリキュラム」を終えているところが多いのです。社会の一部が残っているところもあるが、基本的には終わっている。

終わっているから、本来なら学校別対策へと進んでいけば、それはカリキュラムを速めた意味があるようにも思うのですが、ここで謎の復習回が続くのです。

せっかく早くやったのに、ここで復習をするぐらいなら、ゆっくり進んでも変わりはない。

逆に、学校別に進まないから、夏休み以降の学校別対策がスケジュール的に楽にならない。

ここが特に問題です。

だから、早めに個人で過去問を始めることを薦めていますが、多分、塾はみんなが同じ進行過程で行くことを望むので、「過去問はまだ手をつけなくても良いです」という言い方をします。

ゴールデンウィーク中に行われる学校別対策授業というのも、本当の意味ではまだ学校別対策といえないところがある。どちらかと言えばレベル別特訓みたいな感じでしょうか。

本来、受験準備はパーソナルなもので、これからは特に個々の目標や状況に合わせて、やるべきことを精査していかないといけないので、この3ヶ月の中身についてしっかり計画を立てて進めてください。




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皆が競争させられているが・・・

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予習型と復習型

塾には予習型と復習型があります。

予習型の場合は事前にテキストが配布されていることが多く、(あるいは購入)、授業前に何をやるかを勉強することができる。

だから、先にある程度できるようにしておくことはできるから、それが合う子もいます。

一方復習型は、授業当日に初めてプリントを配る。基本的にテキストはなく、このプリントをちゃんとファイリングしておかないと、何をやったのか、まったくあとから追いかける手立てがなくなります。

復習型のメリットは、家で事前に予習をしないので、親が何かと面倒見なくても良い、ということになっているが、その後のフォローの方が大変で、それなら先にわかった方が良い、という意見もあります。

ただ、何をやるかわからない、ということは、子どもたちが授業に集中しやすい、というメリットを強調される。

しかし、予習型の塾が集中しないわけではないから、まあ、これもひとつの方便と受け取った方が良い、でしょう。

どちらが良いかは、子どもたちの性格や勉強の仕方で違ってくるが、実は、復習型の方が、勉強時間は多くなりやすい。授業の後だけが勉強時間になるので、その分、効率化は多少なりとも難しいところがあるのは事実でしょう。




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3月19日の問題





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2つのデータ

これまでの受験データを整理して行く中で、2人のデータが出てきたので、その違いは何だったのかを考えてみました。

2人とも、同じ志望校を狙う男子ですが、6年生の4月時点での模擬試験の偏差値はほぼ同じ。また、受験直前の12月の模擬試験のデータもほぼ同じです。

A君とB君としましょう。

A君もB君も違う大手塾の生徒で、私共にはオンライン個別で参加されました。

A君のご家庭から頼まれたのは、参加する塾でのフォローで、特に模擬試験のやり直しがメインでした。こちらからはやはり過去問練習をがんばることをお勧めしたので、後半からは過去問も頑張りました。1月にほぼ予定した過去問は終了しました。

B君のご家庭から頼まれたのは、最初から過去問でした。しかも6年生の前半から。実際に通われている塾があったのですが、それをオンラインに切り替えて、私共の個別で過去問をどんどんやりました。模擬試験もありましたが、模擬試験のフォローは特段やりませんでした。もう最初から最後まで過去問と最後は予想問題。

で、結果A君は志望校には合格しませんでしたが、他の学校には全部合格しました。
B君は志望校には合格しましたが、他の学校は合格したり、しなかったりでした。

注目すべきは、最後の偏差値は二人に大きな違いはなかった、ということです。

しかし「学校別の対策」という点では、B君の方が進んでいました。B君は過去問は2周しており、さらに予想問題まで手がついた。A君は何とか1周は終わった、という点です。

この差は、実は時期的な差でもあって、二人が過去問を始めた時期が4ヶ月違います。つまり、A君の方が4ヶ月遅かった。では、なぜA君は遅くなったのかといえば、それは塾の課題をちゃんとやったからです。一方B君は、塾の課題はあまりがんばらなかった、というか、本人はそれなりにやったのですが、しかし、絶対的な量はA君には全然及びませんでした。

塾は、なるべく多くの学校に対応させようとする傾向があります。いろいろな学校はいろいろな問題を出すから、それに対応できるようにすることをまず一義的に考える。しかし、子どもたちが行きたい学校の優先順位から考えると、それはちょっと違うかもしれません。

2人の違いは、過去問に対する理解の深さの違いだろうと思っています。B君は志望校の内容に関してはかなり熟知していた。なので、立てた戦略通りに点数を取ってきたので、合格できたのでしょう。

学校別の傾向対策というのは、集合塾ではあまり重要視されていないかもしれません。過去問の取り扱いについても「同じ問題は出ませんから」と言われて、結構ギリギリにスタートすることが多い。しかし、それではやはり過去問に対する理解の深さが出てこないところがある。

この2つのデータを比較しながら、そんなことを考えました。




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好きな場所で勉強を進める春休み



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算数の問題文も長い

ここのところ、国語の問題文が長くなったのに加えて、算数の問題文も長くなってきました。

難関校の問題は、特にまず問題文の内容が複雑で、まあ、ここまでいろいろ仕込まなくても、と思うところはありますが、しかし、結局、その文意をちゃんと読み取れる子しか解けないようにできている。

つまり、そういう学校は、それなりに文章が分かる子を採りたいと思っているわけです。

大学受験でもその傾向は強いから、ということなのでしょうが、しかし、小学生の場合は、まだまだ個人差がある。

なので、狙う学校について、先に入試問題を吟味しておいた方が良いでしょう。

この問題はなかなかちょっと難しそうだな、と思われたら、別の学校を考えても良いかもしれない。

偏差値が高いが問題はそれほどでもない、という学校もありますし、この辺は早めに確認を進めておいた方が良いでしょう。




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大学附属校人気のその後

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引っ越し前提の中学受験

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3月17日の問題





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量に振り回されない

多くの塾では、各教科の先生が違っています。

したがって、宿題や課題で何らかの調整が行われる、ということはありません。

全員が自分の教科のことだけを考えて、宿題や課題を出しています。

なので、終わるはずが本来ない。

それが終わっているのは

1)適当に端折っている

2)最初からやってない

のどちらか、でしょう。

で、真面目にそれに取り組んで「終わらない」という絶望感に苛まれないようにしてください。

元々、無理なことをさせられているので、上手に割愛してください。

実際に、チェックをしている塾も少ないですから。




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春期講習、休んでもいいですか?

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ゲーム化する工夫




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一人で進める子

勉強を自分で始められる子は、だんだんペースを掴んできます。

勉強を始めるにあたっての親子バトルが基本的にないので、さっさとスタートし、さっさと終わる。

終わったら、もう、自分のしたいことをできる時間ですから、ゲームをやったり、動画を観たり、あるいは本を読んだり、と好きなことをして過ごせる。

でも、結構ここが大事なのです。

終わったら、次がやってくる、というのは、直前期なら仕方がない部分もあるが、今の時期は、ちゃんと終わったら、おしまいにすることが大事。

だから自分でやるのですから。




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塾みたいな学校?

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3月15日の問題





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第一志望に入る子は学校に対する愛が違う

校長先生に話を聞くと、「第一志望の子を採りたい」とみなさん、おっしゃいます。

その理由は、「第一志望の子どもたちの学校に対する愛が違う」から、のようです。

本当は違う学校に行きたかったんだ、と思って、学校生活を始める子、と、「ここに来たかったんだ」と思って学校生活を始める子では、やはりそこに温度差がある。

学校の活動に取り組む、その姿勢がまず違います。

だから校長先生には、頼もしく映る。

でも、第一志望の合格率は多くの学校で3分の1と言われます。

だとすれば、合格しやすい第一志望、を決める、というのは、実は結構幸せな生活を送れることになる。

それほど受験準備は大変ではないし、一方で学校に入った後は、校長先生以下から、みんなに期待される。

結果、「実は別の学校に行きたかったんだ」という子よりも、後々の成果も良いことになりそうです。




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男子校か、共学か

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自分で決めたことを完遂する




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テストの見方はいろいろある

例えば150点満点の算数で80点ぐらいだと、あまり良い点数ではない、と思われるかもしれません。

しかし、その80点の取り方が、基本問題を中心にしっかり解けていて、やった問題の正解率が90%ぐらいだったら、それはそれで大したものなのです。

入試は、みんなができる問題を間違えないこと、で合格します。差がつけられないことが大事。

だから、こういう点数の取り方は先先、さらに伸びていく可能性が高いのです。

ただ点数を見ているだけではだめで、その中身をしっかり吟味して、良いところはそのまま伸ばし、悪いところは修正する、というやり方が大事です。

同じ80点でも、全然違う評価になる点数の取り方はあるのです。




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3月13日の問題





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中学受験者の平均的な大学がMARCHだという説

中学受験をした子どもたちの大学入試の結果が、MARCHだという話を聞きました。

だれか、統計でもとったのだろうか、と思うのですが、印象としてはまあ、そんな感じかなあという気がします。

MARCHは明治、青山、立教、中央、法政。

私立で言えばその上に、早慶と上智とICUと東京理科大、が来るのですが、例えば明治、青山、立教あたりの中学受験の偏差値は60近いでしょうから、まあ、おさまりとしてはいいかもしれませんね。

6年後にどういう結果になるかは、やはりそれぞれの子どもたちの暮らし方によるので、ここからまた、多くを学んだ上で,自分の方向性を見いだしてもらいたいと思います。

来月は新中学1年生が、入学式を迎えます。

楽しみですね。




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