ベランダのヘッドロック野郎の未来を視た。
区役所のそばを歩いていたら緑のフェンスに目がとまる。
何か見覚えのある花と曲線だ。
近寄ってみるとやはりヤマホロシだった。
こんなところにも進出していたのか。
しかも巨大だ。
うちの「みどりのよしず」どころか「みどりの壁」だ。
しかしよく見ると別の葉っぱたちと同居している。
というか、踏み台にして一番いいところで花をたくさんつけている。
やつの未来予想図は末恐ろしい。
ヘルメット5回ぶつけるどころか、あちこちでヘッドロックをかましている。
(ヤマホロシは葉っぱで何かをぐるぐる巻にして上に伸びる蔓植物)
誰かに依存しつつ一番いいところを占領しているとは
要領のいい末っ子みたいだ。
お兄さんである葉っぱたちが嫌がっていないところも兄弟ぽい。
オレのベランダもこうなるのか。
いや、踏み台となる葉っぱ君がいない。
今からお兄さんを投入するかどうか。
一人っ子のために外からお兄さんを連れてくるのも何だか変だし
道徳上いかがなものか、と悩ましい。
嗚呼、ボタニカル!