ご近所のユリ。
危険な色彩だ。
その官能的な色と配色、デザインは人を引きつける。
はたしてオレは近づき、ガン見してしまう。
傍から見るとオレの方がよほど危険だ。
この色彩は音楽のようでさえある。
グレン・グールドのピアノ、ゴルトベルク変奏曲を聴いているような気分がした。
笑える形だ。
石垣のモンスターは花咲く直前だ。
なんだかアラレちゃんに出てくるキャラのようで可笑しい。
なんで頭から花が突き出す?
但し、これはサボテン、多肉植物界の常識ではある。
こういうものなのだ。
こやつの花はバンっと咲いて、一日で終わり。
何とも潔い。
なのでこの次見に来たときはもう花は終わっているだろう。
残念だが見張っているわけにも行かない。
ご近所ではあるが、そんなことしたら通報されていい訳に困る。
花の姿はこのサボ地蔵さん達に見届けてもらうことにした。
モンスターが放つ一瞬の花火を見届けろ!
嗚呼、ボタニカル!