土曜日の朝、パイナップル族のネオレゲリアたちを水浴びさせた。
こいつらは根っこからは給水せずに筒状に開いた葉っぱで水を貯め込む。
普段は室内に置いていて霧吹きでミスティングするが休みの日は外に出してじょうろで水やりだ。
枝は上に伸びず何故か横へ横へと展開して面白い。
アロエには花が咲いた。
本体は10センチくらいなのに花茎はなぜか30センチくらい真上に伸びる。
のんきなヤツだ。
花はおもちゃみたいに鮮やかだ。
春に咲き終えたはずのシクラメン。
梅雨時から何となく外に出してみたらどんどん元気になって花芽がついた。
あれ?
こいつは冬の花ではなかったのか?
ある人の話では
「本来冬に花が咲くというのはおかしいのでは」
花が少ない冬に満開になるように人為的にコントロールされているという。
なるほど!!
目から鱗が落ちた。
そういえばポインセチアもそうらしい。
クリスマスはポインセチアと相場が決まっているがこれは作られたイメージだ。
なるほどシクラメンは植物界の「バレンタイン・チョコ」だったのか。
人間の世界は作為と計略に満ちているが植物はあるがままである。
とはいえ室内で育てられた子はすぐには外になじまない。
少しずつ、少しずつ外に馴染ませて丈夫に育てよう。
あれ?これは何か子育てみたいな話だ。
もう子育てはほとんど終わったはずなのに、オレは今同じ事をしている。
植物のお世話は子育ての代替行為だったのか。
いや、というほど子育てには参加していなかった気もする。
であれば、もっと関わっておけば良かったという代償行為かもしれない。
ま、日々変化していく植物はそのままで面白い。
最高のエンタメであることは間違いない。
嗚呼、ボタニカル!