帰り道に綺麗な月が。
春の嵐のあと、新しく送り込まれた冷気に浮かぶ月。
満月のようだが少しだけ違う気がする。
右側の線がわずかに正円でない。
その不安定さに何故か心惹かれる。
月齢カレンダーを見れば今日は14番目の月だ。
なるほど。
15分の1の差異を見つけられるほど人の感覚は正確なのだ。
「14番目の月」
ユーミンの歌を思い出す。
あのわずかに揺らいだ歌声はどこか自分には届かないところに響いてくる。
今日の月。
14番目の月。
アシンメトリーな曲線に気持ちも揺れてみている。
…次の夜から 欠ける満月より
14番目の月が一番好き♪♪