去く春 2018年05月11日 | 花鳥風月 ハゴロモジャスミンは元気だ。 このこは駅に向かう通りに自生している。 以前繁殖しすぎて邪魔にされたのか、誰かに根元から切られた時はがっかりした。 しかし翌年には小さく花をつけ、今や子供の背丈を越す立派な花木となった。 ここに地中深く根を下ろしたのだ。 植物のように定着する場所のない動物としてちょっとうらやましい気もする。 漂うジャスミンの匂い。 いい匂い。 ここ数日はひんやりとしていたが今日から暑くなるようだ。 香りとともにこの春も去く。 嗚呼、ボタニカル。