第94回全国高校ラグビー大会の3回戦が1日、大阪府東大阪市の近鉄花園ラグビー場であった。御所実は慶応(神奈川)と対戦。逆転に次ぐ逆転の接戦を19―14で制し、準々決勝進出を決めた。3日、国学院久我山(東京第1)と対戦する。

 寒風が吹きすさぶ中、一進一退の攻防が繰り広げられた。試合が動いたのは前半11分、ゴールライン10メートルの位置から吉川浩貴主将(3年)が抜けだし、中央付近にトライ。ゴールキックも決めて7点を先制した。前半終了間際に自陣深くで慶応の激しい攻撃を受けたが耐えしのぎ、7点リードのまま前半を終えた。

 後半追いつかれたが、21分に再び吉川主将のトライで突き放す。しかし、逃げ切るかと思われた30分、押し込まれて逆転を許してしまう。歓喜にわく慶応。だが御所実はあきらめなかった。35分、モールからパスをつなぎ、竹山晃暉選手(3年)が一瞬の隙を突いてトライ。試合を決めた。竹山選手は「逆転されても冷静だった。自分が飛び込んでやろうと思っていた」と話した。