【AFP=時事】ロシアのモスクワが観測史上最大の大雪に見舞われ、これまでに少なくとも1人が死亡、数人が負傷した。市長や当局が4日、明らかにした。

 ロシアの気象当局によると、モスクワでは同日朝までの24時間の降雪量が、月の平均降雪量の半分超に当たる43センチを記録した。

 モスクワのセルゲイ・ソビャニン市長はロシアのSNSサイト「フコンタクチェ」を通じ、「木が倒れて電線に当たり、1人が死亡した」と発表。異常気象による倒木がこれまでに2000本に上っていることも明らかにした。

 市長は後にツイッターに「最新の情報によると、5人の負傷者が出ている。注意して下さい。予報では天候は悪化する」と書き込み、強風への注意を呼びかけた。

 モスクワの空港では150便近くが遅延、数十便が欠航となっている。

 約7万人の市職員が道路の除雪作業に動員され、当局は市民に運転を控えるよう呼びかけている。

 これより先に、モスクワの気象当局はインタファクス通信に、3日には12時間に降雨14ミリ相当の雪が降り、1957年以降の最大観測量を塗り替えたと述べている。