女子団体追い抜き 日本は五輪新で金 高木美は日本女子初の金銀銅獲得
22:02
平昌五輪は21日、スピードスケートの女子団体追い抜き決勝が行われ、日本は五輪新記録の2分53秒89でオランダを下し、同種目初の金メダルを獲得した。高木美帆(23=日体大助手)は1500メートル銀、1000メートル銅と合わせ冬、夏季五輪を通じて日本女子選手史上初となる同一大会での金、銀、銅メダル獲得の偉業となった。
準決勝でカナダを下した日本は決勝に高木美、高木菜那(25=日本電産サンキョー)、佐藤綾乃(21=高崎健康福祉大)の3人が出場。最大のライバルで前回覇者・オランダとの大一番を1秒58差で制した。今季、全て世界新記録のW杯3戦3勝の実力を、五輪の舞台でも存分に発揮してのフィニッシュになった。
中でも高木美は冬、夏季五輪を通じて日本女子選手史上初となる同一大会での金、銀、銅メダル獲得(男子は夏季で過去10例)の快挙を達成。また、日本勢は今大会11個目(金3、銀5、銅3)のメダル獲得となり、98年長野五輪の10個(金5、銀1、銅4)を超える冬季五輪史上最多記録を20年ぶりに更新した。
【日本選手の五輪1大会での金・銀・銅獲得】
夏季では過去10例。初の達成者は1956年のメルボルン大会の体操で金1、銀3、銅1個を獲得した小野喬。68年のメキシコシティー大会では中山彰規が金メダル4個を含む計6個を獲得して達成した。その後も体操での達成者が出たが、16年リオデジャネイロ五輪では競泳の萩野公介(金1銀1銅1)が体操以外で初めて達成している。冬季および女子の達成者は出ていない。
記念のDVDを製作します‼️
週間天気 まだまだ真冬並みの寒さも
2018年2月21日
あすの天気
あさって以降の週間天気
15歳ザギトワ世界最高で首位、メドベ2位 女子SP
2018年2月21日
平昌冬季五輪は21日、フィギュアスケート女子のショートプログラム(SP)があり、1月の欧州選手権を制し、ロシアから個人資格で参加している15歳のアリーナ・ザギトワ(OAR)が世界最高を上回る82・92点をマークし首位発進した。世界選手権2連覇中のエフゲニア・メドベージェワ(OAR)も自己ベストの81・61点で2位。日本勢はエースの宮原知子(関大)が自己ベストの75・94点を出し、4位。17歳の坂本花織(シスメックス)が、ほぼ完璧な演技で自己ベストの73・18点で5位につける。3位はケイトリン・オズモンド(カナダ)。
最終グループの4番目に登場したザギトワは、演技前半はステップ、スピンでつなぎ、ジャンプの点数が1・1倍になる演技後半に三つのジャンプ要素を固めた。女子で成功例が少ない3回転ルッツ―3回転ループで13・71点、3回転フリップで7・93点、ダブルアクセル(2回転半)で4・56点をマーク。ステップ、スピンも最高のレベル4を並べ、技術点は45・30点、演技構成点は5要素全て9点台で並べ、37・62点だった。
メドベージェワは、最終第5グループの1番目で登場。演技前半はステップ、スピンでつなぎ、ジャンプの点数が1・1倍になる演技後半に三つのジャンプ要素を固めて成功させた。3回転フリップ―3回転トーループで11・96点、3回転ループで7・41点、ダブルアクセル(2回転半)で4・63点を稼いだ。技術点は43・19点、演技構成点は38・42点だった。
宮原は団体で回転不足を取られた冒頭の3回転ルッツ―3回転トーループを修正し、11・00点をマーク。残るジャンプも全て決め、スピン、ステップも全て最高レベル4を並べた。技術点は40・25点、演技構成点は2項目で9点台を出し、35・69点だった。
第4グループの1番目に登場した坂本は、ベートーベンの「月光」の調べに乗せ、ジャンプの得点が1・1倍になる演技後半に三つのジャンプ要素を固めた。3回転フリップ―3回転トーループの2連続ジャンプで11・96点を稼ぎ、3回転ループ、ダブルアクセル(2回転半)も成功。技術点は40・36点、演技構成点は32・82点だった。演技後「最後まで集中できた。3回転ループはヒヤッとしたが、下りられてよかった。フリーもこのまま突っ走りたい」と笑顔で語った。