アメリカンフットボールの社会人Xリーグのエレコム神戸ファイニーズで、チアリーダーとして活躍する岡田彩里(あやり)さん(26)=茨木市=が来月渡米し、米プロフットボールリーグ(NFL)の選抜試験に挑む。「本場の夢舞台に立ちたい」と磨いたダンスの技術で勝負する。

 岡田さんは5歳で新体操を始め、6歳から茨木市内の教室でバトントワリングを習った。中学、高校と全国大会で優勝。茨木市が交流する米・ミネアポリス市や中国・安慶市で演技を披露してきた。関西大に進み、応援団バトン・チアリーダー部に入った。

 「応援する選手、チーム、そして観戦するファンやサポーターがいて初めて成立するのがチアリーダー」と岡田さん。学生時代にNFLのチアリーダーとして活躍した日本人の指導者らと出会い、NFLにあこがれた。

 ログイン前の続き卒業後、追手門学院高校(茨木市)に保健体育の講師として勤め、チアダンス部(当時)を指導。1年で退職し、インストラクターとして府内と兵庫県内で子どもたちに教えるかたわら、2016年からサッカー・J1ガンバ大阪で、昨年からエレコム神戸でチアリーダーを務めている。プロや社会人スポーツは観客の多さも大学スポーツとは桁違い。岡田さんは「スタジアムの一体感は、何にも代えがたい魅力」と話す。

 今回挑戦するのはNFLのデンバー・ブロンコス。2月に日本を発ち、現地でホームステイし、3月にも予定される選抜試験に臨む。得意のジャンプ、ターン、キックの技術を生かし、「夢をつかみたい」と目を輝かせる。