料理の素材を科学する!ってほどでもないけれど

食材や料理についてまとめてみました。
クイズや脳トレもありますよ。

チョコから世界を考えよう!

2021年02月14日 | グルメ
今日はバレンタインですね。
バレンタインと言えば、チョコレート。
あなたはあげましたか?もらいましたか?

まあ、それはさておき、チョコの主原料はカカオですよね。
カカオの生産国、知っていますか?
①コートジボワール37%(黄色)
②ガーナ18%(水色)
③インドネシア11%
④ナイジェリア6%(赤)
⑤カメルーン6%(黄緑)
と、上位5か国のうち4か国がアフリカの国です。

 カカオは換金作物で、プランテーションと呼ばれる商業的大農園で作られています。
換金作物ですから、国際競争に勝つためよりコストを下げざるを得ません。
プランテーションの経営者は賃金の安く済む低年齢層の児童を使うのです。
ILO(国際労働機関)によると、世界の5~17歳の子どもの、10人に1人、
1億5千万人を超える児童が労働に従事しているそうです。
その中でも、アフリカが断然多くを占めています。
 日本でも戦前、生糸の生産に従事した女工に代表される児童労働が公然と行われていました。
朝4時からの14時間労働、休みは昼食の30分だけ、という激務でした。
幸いなことに現在の日本では、このような児童労働問題は解消されています。
 「なぜ子供が働かなければならないのか?」という根本的な疑問に対する答えは「貧困」なのです。
現在の日本で見られるような相対的貧困ではなく、
1日1ドル未満の生活費すらままならないような絶対的貧困なのです。
働かなければ生きていくことができないから働くのです。
 先進国に住む私たちがチョコレートやバナナを食べるために、
教育も受けられず、遊ぶ時間すら無く働かされている子どもたちがたくさんいるのです。
もしかしたら私たちは、彼らの、彼女たちの人生を食べているのかもしれませんね。
 私たちにできることは、まず実際を知ることです。
そして、行動することです。
私はフェアトレード(「公正貿易」「公正取引」と訳されます)を推進していくことがいいと思っています。
フェアトレードは、児童労働がないことを目指していますから。

考えるきっかけにしたい本
 『わたし8歳、カカオ畑で働きつづけて。』
 『ぼくは13歳 職業、兵士。』
 『わたし8歳、職業、家事使用人。』
 『ぼくは12歳、路上で暮らしはじめたわけ。』
 『ぼくは13歳、任務は自爆テロ。』など
参考となるHP
 「世界の子どもを児童労働から守るNGO ACE」
コメント (3)
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