GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

2014年夏・オランダ遠征 その5

2014-06-15 20:45:22 | 日 記
約1週間の今回オランダ遠征。
滞在中同国で開催された2つの競技会に足を運びました。
その一つ8日にオランダ東部で開催されたFBKヘンゲロ・ゲームズ。

↓ヘンゲロ・ゲームスの会場となっているファニー・ブランカーズ・コーエン・スタジアム。
 1940年代に活躍したオランダの女子陸上選手・ファニー・ブランカーズ・コーエンに
 ちなんで命名された競技場名。大会名FBKもその頭文字を取ってます。
 彼女は1948年ロンドン五輪で100m、200m、80mハードル、400mリレーの
 4種目で金メダルを獲得。欧州選手権で5度の優勝。世界記録も12回更新するなど
 まさにオランダの国民的英雄。
 1999年にはIAAF国際陸連から「今世紀を代表する女性アスリート」として特別表彰を
 受けています。 


↓今大会はIAAF国際陸連のワールドチャレンジ(WC)に認定され、オランダで開催される
 陸上国際大会の中でもレベル、人気共に最も高い大会。
 過去にもカール・ルイス、セバスチャン・コー、マリオン・ジョーンズらのスーパースターが
 参加。長距離ではハイレ・ゲブレセラシエ(エチオピア)が5千、1万mはじめ4回の世界記録
 更新。更にケネニサ・ベケレ(エチオピア)が10年前に樹立した5千m12分37秒35は
 現在も世界記録として残っています。


↓エリート種目の合い間に行われたキッズの1000m競争。
 通常日本では小中学生の種目などはエリート種目が始まる前に行われることが多く、その時点
 ではエリート種目観戦者はまだ来場していない人も多いのでお客さんの入りも少ない状態。
 ところがこちらではエリート種目の真っ最中にキッズ競争が入るのでほぼ満員の観客の中で
 子供たちは走ることに。そして、観衆もエリート選手に送る声援以上の盛り上がりで子供達を
 応援。キッズだけでなく(普段特に陸上競技をやっていないと思われる)一般の人のマイル・
 リレーや身体障害者の100m走なども、こういったエリート種目の間に混じり、それら種目と
 何ら変わらない観衆の盛り上がり。
 陸上というスポーツ、そしてこの競技会がしっかりとこの地域に根差していると感じました。


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