じつは今日は朝からソワソワしておりまして、というのは全日本吹奏楽コンクール高校の部、その当日なのです。えっ?だ・か・ら、我が世界にたった一人の恋人の決戦の日なのですよ。(あははは、娘ですよ)
残念ながら会場で演奏を聴きながらの応援はかないませんでしたが、遠い空のもとひたすら父は娘の頑張りを祈るのでありまして、(演奏の様子は後でDVDで見られることになりましたので良しとしましょう。)
「そろそろ、演奏時間かな?大丈夫かなぁ?ソワソワ」てなもんですよ
そんなこんなで、気が付けば早夕刻、料理当番の時間となってしまいました。
「なにやってんだろ、連絡もよこさないで・・・・」
やっとメールが入ったのは6時過ぎ、しかも
「全国の壁高し、銅賞」
って、これだけですよ。
「電話くらいよこせってんだい!」
まっ、ともかく娘の高校最後の挑戦は「全日本吹奏楽コンクール銅賞」という結果で幕を閉じたのでありました。
娘達が納得いく演奏が出来たのかどうかは分かりませんが、精一杯の演奏であったことは間違いないでしょう。その結果がどうであろうと(シャレですよシャレ....真面目にやれ!)私は拍手を贈ってあげたいと思います。
「おめでとう、よく頑張った!」
そんなわけで、おそらくは悔しがっているであろう娘をよそに、祝杯を挙げる父でありましたとさ。(笑)
必然的に本日の『料理当番、本日の一品』は、祝杯用の酒の肴に終始しました。(最初からそのつもりだったんだろうって?・・・ご名答!)
まずは、鯵の黄身酢がけです。
黄身酢は、卵黄をといて湯煎にかけながら酢とミリンを少しずつ加えたものです。(今日はちょっと固めに作ってみました。)これを、酢〆にした鯵に添えました。日本酒にはバッチリです。
こちらはタコ大根、短時間に作ったわりには味も染みて美味しく出来上がりました。
さて、今日の一枚は、ボビー・ハッチャーソンの、ブルーノートに残るリダー盤第一作です。(じつをいえば、1963年に一度録音はしているものの、これはボツになっています。)
何故に突然ハッチャーソンかといえば、今日の午後、ソワソワしながら映画「ラウンド・ミッドナイト」を見ておりまして、ほら、ハッチャーソンが出てるじゃないですか、それでこの紹介になったというわけです。
1963年からこの1965年まで、ハッチャーソンはアンドリュー・ヒルの「ANDREW !!! 」や「JUDGMENT !」、エリック・ドルフィーの「OUT TO LUNCH !」といったアルバムにサイドメンとして参加していますが、このアルバムには、そういった経験が充分に活かされているように思えます。
リーダー盤といっても、ハッチャーソンのオリジナル曲は一曲もなく、ヒルとジョー・チェンバースの曲で構成されています。ヒルの曲「LES NOIRS MARCHANT」など聴くと、たんに自由に走るのではなく、一つの形式をふまえた上に成り立つ自由、つまり、ドルフィー的感性があるように私には思え、二人との共演がハッチャーソンのこのアルバムに多いに影響を及ぼしている感じがします。
逆にそれが保守的なものに感じ取れるとも言えなくもありませんけど・・・・う~~ん、私は好きです。
ドルフィーにしても、ヒルにしても、そしてハッチャーソンにしても、何処かにとても知的な部分を感じてしまうのは、私だけの感覚でしょうか?
それを良しとするかいなかは、リスナーそれぞれでしょうけどね。
DIALOGUE / BOBBY HUTCHERSON
1965年4月3日録音
BOBBY HUTCHERSON(vib,marimba) FREDDIE HUBBARD(tp) SAM RIVERS(ts,ss,b-cl,fl) ANDREW HILL(p) RICHARD DAVIS(b) JOE CHAMBERS(ds)
1.CATTA
2.IDLE WHILE
3.LES NOIRS MARCHANT
4.DIALOGUE
5.GHETTO LIGHTS