台風18号は各地に傷跡を残しながら北へ過ぎ去ろうとしていますが、みなさんがお住まいの地域では何か被害がありましたでしょうか?
このあたりは、今日一日風は強かったものの、雨のピークは朝方には過ぎ、午後には青空が拡がってきました。おかげさまでボロの我が家も被害を受けず原型を維持しています。
今日は二十四節気の一つ『寒露』、野草に露も落ちようかという季節を迎えたわけですから、できれば今後は台風さんにはご遠慮いただきたいと思いますよね。
いずれにしても、被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。
まだ青空になる前に、揺れる木を写したつもりなんですが、
まったく伝わってくるものがありませんね。(笑)
昨晩は、Mさんのお店の手伝いも10時過ぎには終わり、いつものバーのママからメールも入ってたりなんかして、「ちょいと一杯・・・」とも思ったのですが、
「うちなんか、台風でどうなるか分かんないんだからねぇ、あんまり遅くなんないでよ!」
と、釘を刺されていたことを思い出し、自宅で飲むことにしました。
「いくら真っ直ぐ帰ってきたって、家で飲んでりゃ何の役にも立たないじゃないの」
「いやいや、夜中になんかしようてぇのが間違いなんだから、家が壊れりゃそれまで、ね、あとは天に任せるしか方法はないんだし、家にオレがいるという安心だけで充分じゃないの」
「そんなら、いない方が安心だったりして」
「・・・・・・(くそう!飲みに行ってりゃよかった)」(笑)
まっ、そんなこんなで、徐々に風雨が激しくなる中、久しぶりにジェリー・マリガンの「NIGHT LIGHTS」なんぞ聴きながら一杯やっつけておりますと、携帯電話が・・・
(「なんだぁ?こんな夜中に?」)
「てめぇかぁ!」
「??????」
男の声ですが、聞き覚えがありません。もちろん着信の電話番号にも心当たりはなく(非通知じゃないということはいたずら電話でも無さそうだし)
「ふざけたことすんじゃねぇぞぉぉ、この野郎!」
どうも相手様も飲んでおられるようで、いささかロレツがまわっておりません。
「あのぉ、どちら様でしょ?」
「どちらさまぁ?ふざけやがってぇ、△△知ってんだろぉ!」
「あなたのことも△△さんも知ら・」
「うっせぇよ、これからそっちに行ってやんから、何処にも行くなよ!」
ガシャン
って、べつに私ゃ何処にも行きませんけど、△△さんにもまったく心当たりはなくて・・・
するとまた携帯電話が・・・・先ほどと同じ電話番号です。
「もしもし、□□、ごめんねぇ、ごめんねぇ」(今流行のギャグじゃありません。)
と、今度は半べその女性です。
「あのぅ、ひょっとして間違えてません?」
「え????」
「どちらに電話しましたぁ?」
「え?□□・・・・え?やだぁ、自分で番号押したんだぁ」
どうもお付き合いしている男性が、□□という方と彼女が浮気をしていると勘違いしたかなにかで、怒った彼が電話をかけその人の所に向かったというんでありまして、しかも彼女の携帯で電話したにもかかわらず、酔っぱらった彼が電話帳からではなく、自分で電話番号を押したがために我が携帯に通じたという、笑い話みたいな話で
「でもあなたまで間違えるって?」
「リダイヤルしたからです。」
なるほど、いやいや、納得している場合じゃない、今どきの若いヤツは何をしでかすかわかりません。
「間違いはしかたないけど、早くそのもう一人の彼に連絡した方が良いんじゃないの」
「はい、そうします。本当にどうもすいませんでした。」
いやはや、こんな事ってあるんですねぇ、いやね、昔、泣きながら間違い電話してきた女性には遭遇したこともあるし、今回のように突然怒鳴られた間違い電話もあったんですよ。だけど、なんだか昨夜の間違い電話は、より真に迫っていて、
「ひょっとして、事件の証拠に携帯電話を提出してください。てな事になっちゃったりして」
今朝、珈琲を飲みながら必至にニュースを見ちゃいました。
幸いかな男女間の縺れで男が男を襲ったといったニュースは流れておりませんでしたので、事なきを得たのでしょうけどね。
「昨夜、そんな電話があったのよぉ」と同僚に話すと
「あれぇ?じつはバブさんにも、そんな心当たりがあったりして」
「うんうん、じつは○○ちゃんとね、って、そんなわきゃねぇだろう!」
東北人ですから、じつにヘタなノリツッコミでした。(笑)
ここで教訓です。電話番号はくれぐれもお間違いにならないように、特に酔っぱらっている時には気を付けましょうね。(「あんたもね。」)
さて、今日の一枚は、チェット・ベーカーです。
昨晩ジェリー・マリガンを聴いたからというわけでもないんですが、白人オールスターズといった布陣の一枚を選びました。
題名のとおり、アラン・ジェイ・ラーナとフレデリック・ロウが書いた『マイ・フェア・レディー』『ブリガドゥーン』『ジジ』『ペイント・ユア・ワゴン』といったミュージカルの名曲を演奏したというアルバムです。
とはいっても、中心になっているのは、これもジャケットを見れば明らかなように『マイ・フェア・レディー』なんでありますが、『マイ・フェア・レディー』と聞くと、シャリー・マンの「MY FAIR LADY」も思い浮かべますよね。聴き比べが適当かどうかは別としても、このミュージカルの音楽はたしかに名曲揃いであります。
私的には、今日のアルバムの女の子の方が
可愛らしくて好きなんですけど(そこかい!)
個人的にはもっと後のチェットのほうが好きなんですが、それでもいわゆるリリカルなチェットは充分に堪能できると思います。
おっと、ここですよね、「リリカル」てな言葉をついつい使ってしまう、本当に意味が分かって使ってんのかってんですよね。日本人なんだから素直に「いかにも叙情的な」とかなんとか言えばいいのに。(自分にツッコんでます。)
その他にも名だたる白人ミュージシャンのソロもそこそこに楽しめます。ただ、ちょっと前にも口にした「私好みの臭さ」はこのアルバムにも欠けるところです。
まっ、それは詮無きこと、「だったらウエストコーストなんぞ聴くな!」と言われそうですよね。
「臭みはなくとも、イヤミもない」
それもまた良いものなのであります。
PLAYS LERNER & LOEWE / CHET BAKER
1959年7月21,22日録音
CHET BAKER(tp) HERBIE MANN(fl,ts) ZOOT SIMS(as,ts) PEPPER ADAMS(bs) BILL EVANS(p) BOB CORWIN(p) EARL MAY(b) CLIFFORD JARVIS(ds)
1.I'VE GROWN ACCUSTOMED TO HER FACE
2.I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT
3.THE HEATHER ON THE HILL
4.ON THE STREET WHERE YOU LIVE
5.ALMOST LIKE BEING IN LOVE
6.THANK HEAVEN FOR LITTLE GIRLS
7.I TALK TO THE TREES
8.SHOW ME