今日から11月、気が付けば今年もあと二ヶ月で終わりなんですねぇ・・・
ここ何日間かは(昨日は曇ってそうでもなかったかな)何を着たらよいものやら戸惑うような暑さ(?)で、今日も自転車にちょっと乗っただけで大汗をかくような気候でした。「えっ?ほんとに11月?」てなもんです。
それが明日からは急激に冷え込むってんですから、体調管理も大変です。新型インフルエンザの猛威も未だ衰えず、その他のよからぬ菌もウヨウヨ蠢いているようですから、みなさまも風邪など召されませぬようお気を付け下さい。
昨晩は『ハロウィン』、「トリック・オア・トリート」と言って見知らぬお宅に訪問すれば、酒の一杯も・・・ないない、見た目は仮装したお化けよりそれらしいかもしれないけど、それはない。しかたがないのでおとなしく自宅で飲んでおりました。(笑)
と、『ハロウィン』の話題でもとは思ったのですが・・・・
またしても訃報が届きましたねぇ、「三遊亭円(圓)楽さん死去」。
以前、落語界引退の折にも話題にさせていただきましたが、没となれば、やはりこの話題に触れないわけにはいきません。
五代目三遊亭圓楽が、希代の名人、六代目三遊亭圓生の元に弟子入りしたのは、昭和30年(1955年)、京大第二次滝川事件、第1回原水爆禁止世界大会開催・・・おうおう、 石原慎太郎 が『太陽の季節』で芥川賞を受賞した、そんな年でありますか。
二つ目までは三遊亭全生を名乗り、昭和37年、五代目三遊亭圓楽を襲名して真を打ったのでありました。
まっ、私なんぞは、全生時代など知るよしもなく、笑点等々テレビで活躍する「星の王子様」こと、三遊亭圓楽を見て育った世代でありますが。
ともかく、三遊派正統の古典の継承者として若くから嘱望されていた圓楽ですが、やはり三遊亭圓楽といえば、師匠譲りの人を引きつける人情噺ですかねぇ、以前紹介した『芝浜』はもちろん、『鼠穴』『浜野矩随』『藪入り』、『豊志賀の死』や『中村仲蔵』なんかも良かったですなぁ。
昭和53年、晩年の圓生、痛恨の極みとも言われる、落語協会の体制批判に端を発した「三遊騒動」、もちろんこの時圓楽は、師匠の落語三遊協会旗揚げに参画したわけですが、師匠没後は独立、圓楽一門を率いて『圓楽党』を結成、そういえば深川に若竹なる寄席を営業したのもこの時でしたね。寄席そのものは成功とは言えなかったのでしょうけど、『圓楽党』を世に知らしめた事はたしかだと思います。
いずれ、現代落語界の巨星であったには違いない三遊亭圓楽。一方の雄、立川談志も「一緒の時期に入門し、共に若い時代を過ごしました。残念です」とコメントしておりました。
またひとり巨星を失うことは落語界においては大きな痛手でありましょうが、「失ったのではなく、ひょっとして星の王子様は王となってより輝く星に帰って行ったのかもしれない」と想いながら、ご冥福をお祈りいたしましょう。
さて、今日の一枚は、ブルー・ミッチェルです。
これもまたブルーノートお得意のお蔵入りアルバム。
理由は「レオ・ライトのチューニングが狂っていた」との定説ですが、私はそれだけでは無いと思っています。
つまり、ミッチェル+ジョー・ヘンダーソンとレオ・ライトの三管、さらにはハービー・ハンコック、ジーン・テイラー、ロイ・ブルックスというリズム隊、この編成に何を期待するかという予測を立てたとき、この演奏の出来がどうかということ。
アルフレッド・ライオンは、何を期待したんでしょうかねぇ?
いつものように、ブルーノートの没盤を聴いても没になるほどの違和感は感じられません。「レオ・ライトのチューニング?」そう言われればそう思うしかない、そんな程度だと思いますし・・・・・・
ただ、私がミッチェルに期待するものは、おそらくこれ以上の演奏であるとは感じることができます。それは過度な期待なのか?
ともかく、ハズレ盤ではありませんし、特にB面は聴いて損はないと思います。思いますが、お蔵入りした理由は、私なりに理解できる一枚であるとも思っています。
STEP LIGHTLY / BLUE MITCHELL
1963年8月13日録音
BLUE MITCHELL(tp) JOE HENDERSON(ts) LEO WRIGHT(as) HERBIE HANCOCK(p) GENE TAYLOR(b) ROY BROOKS(ds)
1.MAMACITA
2.SWEET AND LOVELY
3.ANDREA
4.STEP LIGHTLY
5.CRY ME A RIVER
6.BLUESVILLE
おまけ、
今日は日曜日、飽きもせず『料理当番、本日の一品』です。
昼間、隣のお宅から塀越しに「味は保証しないけど」と庭に実をつけたというミカンをいただきました。
まずはそのまま食べたのですが・・・・いやはや酸っぱいのなんのって、そこでこんなものを作ってみました。
豚肉のミカンソース焼きです。甘酸っぱいソースがへんに豚肉にあっておりました。
はてさて、残りのミカンはどうしたものでしょう?