今日は、午前中曇っていた空も昼には青空が拡がり、風もない良い感じの日和でした。
以前、私にとって「ラジオの深夜放送=青春」であったというお話し、そして、欠かさず聞いていた番組の一つに、金曜パックインミュージック『ナッチャコパック』があったというお話しもしたことがありました。
その『ナッチャコパック』のメインパーソナリティー、野沢那智さんが先月30日にお亡くなりになっていたという事を、不覚にも私は昨日まで知りませんでした。
死因は肺ガン、享年72歳・・・・・ちと早いですよねぇ
『御題拝借』に投稿して、たった一度だけ読んでいただいたときのあのお声、二十年ちょっと前だったでしょうか、白石冬美さんとのコンビを復活させ昼間やってらしたラジオ番組でも、当時入院していた愚妻に励ましをとのお便りをして、しっかりそれを読んでいただいた、そのときのあのお声、もちろん、アラン・ドロン、アル・パチーノ諸々の吹き替え、アニメのお声も、忘れようにも忘れられません。
♪ 歩こうか 歩きましょ 夜明けが来るまで 二人きり
もっとそばに 雨に濡れちゃ 風邪をひく
寒くないは あなたの手が 暖かい
<中略>でセリフ
寒くないかい?(ナチ)えっ?ちょっと寒いわ(チャコ)
どこらへんが寒いんだい?ここらへんかな?ここらへんかな?(ナチ)
はっ!いやぁ~~ん(チャコ)しつれい(ナチ)♪
[青山レイニィ・ナイト]
我々の世代で彼の声を聞いたことのない人は、まずいないはずです。
甘くて優しくてカッコ良くて、それでいて三枚目もこなせる・・・
舞台にこだわる俳優であり、今はチヤホヤされている声優という職業のパイオニアでもあり、人材を育てる教育者でもあり・・・・・・
願わくばもう一度だけ、チャコとのあのやり取りを聞きたかったなぁ、ほんとうに残念です。
少し遅くなってしまいましたが、心よりご冥福をお祈りいたします。
さて、今日の一枚は、ドン・チェリーです。
昨日の「ORNETTE !」を聴いて、思わず他のチェリーも味わいたくなっちゃいまして(笑)
これがブルーノートでの最後の録音になるのでしょうか?こちらには、ラファロならぬファラオ・サンダースが参加しております。
ドン・チェリー、ファラオ・サンダースとくればおのずと内容は見えてくるかと思いますが、バーで一杯飲みながらのBGMとはまずいかない代物です。
でもね、ご存じのごとく、私はこの手のフリー・ジャズが嫌いじゃありません。いやむしろ好きな方でしょう。
なんて言ったらいいかなぁ、洗練されたという言葉がまったくあてはまらない、無茶苦茶土の臭いがする?人間臭さがある?下手するとあたりまえにじつは誰もが放っている獣臭すらする?そして、その人間らしさはどこかもろく、はかなく、悲しい、みたいな。(笑)
特にドン・チェリーのコルネットには、そんなことを強く感じます。
つまり、お上品なドレス姿もいいけど、時には娼婦のように?(笑)その方が正直だっていうか、モロぶつけてもらった方が分かりやすいっていうか、そんな感じかな。
この手のアルバムを紹介するときは必ず言うことですけど、素直に心を空っぽにして、大音響が無理ならヘッドフォンで、ドバーっと聴いちゃって下さい。
そこで何か入り込むものがあったら、あなたはこの手のジャズを好きになれますし、それがなければ無理して聴くことも無いと思います。
WHERE IS BROOKLYN ? / DON CHERRY
1966年11月11日録音
DON CHERRY(cor) PHAROAH SANDERS(ts,picc) HENRY GRIMES(b) ED BLACKWELL(ds)
1.AWAKE NU
2.TASTE MAKER
3.THE THING
4.THERE IS THE BOMB
5.UNITE