JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

老耳はバブの耳

2016年06月29日 | d-f

梅雨の晴れ間が二日ほど続きましたが、昨日はまた梅雨空に逆戻り、今朝はほんの少し日差しも見え・・・・はっきりしない天気が続くのはしかたありません、度重なる九州地方の天災を思えばウダクダ言っていられませんしね。

以前、「バブさんの好きな歌は、暗い歌かスケベな歌しか無いんですか!?」
と言われたお話をしましたっけ
まぁその時は実感も無かったのですが、れいの発掘MDの中にとんでもない物を見つけてしまいました。

 ♪ ヒンヤリと肌にはしる 独り寝のひらひら ひかげのような
   乾きがたまらない 小さな夕立を くださいな 今すぐ ♪

なんと、浅川マキ、山崎ハコ、中山ラビの抜粋曲が詰まった120分MDです。

思えば、MDを一番聴いたのはどのシチュエーションだったかといえば、車の中だったと思います。
それじぅあ、私はこのMDをどんな時に車の中で聴いていたのか?
「・・・・・・?」
少なくとも、家族や彼女?とのドライブの時では無かったと思いますよ。

独り夜道を走っている時?出退勤途中?たまに独りで行った海辺?山の中?
「何があったんだか知らないが、生きていれば良い事もあるって・・・」
誰かにそう言われそうで怖い(笑)
それにしても、何故こんなMDを作ったんでしょ?
って、本人が分からないのを誰かが答えられるはずもありませんね。(笑)

先日
「最近はジャズ以外、何を聴いてるんですか?」
と訊かれましたが、最新のもの(というか、何が最新で何が古いかも理解していません。)と認識して聴いているものは、洋邦問わずまずありませんねぇ。だって、ジャズですら最新アルバムはほぼ持ち合わせておりませんもん。

ドラマやCM、YouTubeなんかでちょっと気になる音楽をチェックしたりする程度?
さりとて「よし、この音楽手に入れるぞ!」てな欲は出なかったりします。
特に邦楽の歌物は、
「何言ってんだかチィーとも分からん。」
これが出ちゃうと完全に年寄りですよね、でも本音です。

「それにしてもバブは昔の歌詞をよく覚えてるよねぇ」
とよく言われます。(単なるジャズだけ聴いている『JAZZ小僧』じゃなかったんだから)
しかし、それは若い耳で聴いていた頃のものはかり
あの頃は、「メロディーも歌詞も一度聴くとそこそこ覚える」という神がかり的若き耳がありましたけど、今は何十回聴いても覚えられない老耳になってしまいました。

話を戻しましょ
「最近はジャズ以外、何を聴いてるんですか?」
の問いに
「そうねぇ・・・暗くなくてスケベじゃ無いのは・・・んとね。」
携帯プレーヤーのラインナップを見ると
「モダーン今夜の『あのフレーズ』、ERO-WRAPPIN'の『Neon Sign Stomp』、dorlis×大西ユカリ×須永辰緒の『メンズキラー☆シスターズ』それにちょっと暗いけど福原希己江の『紅天の女』・・・」
「ハイハイ、もういいです。あのう、その人達、私知らないし、そもそも新しい歌なんですか?それ」
「・・・・・・・・(エ~~ン涙)」

老耳は、独り寂しく何のために録音したのか分からない120分MDを聴いてなさい!

さて、今日の一枚は、その老耳が若耳の頃憧れたエリック・ドルフィーです。

私がドルフィーを初めて聴いたのは、おそらく中三の時、トレーンの「AT THE VILLAGE VANGUARD」か、オリバー・ネルソンの「ブルースの真実」のどちらかだったと思います。
しかし、決定的に私をシビれさせたのは、高一になって聴いた「IN EUROPE Vol.1」のB面「GOD BLESS THE CHILD」でした。
つまり、この渡欧の時の演奏だったというわけです。

当初発売になったのは「IN EUROPE」3枚だけ、ですから、それ以外のアルバムは(今日の一枚も含め)全て後々の発掘盤ということになります。

ところで、このアルバムの録音日が少々気になります。というのも1961年9月25日はまぁいいとして、11月19日です。
上記トレーンの「AT THE VILLAGE VANGUARD」の録音日は1961年11月2,3日、
つまり、一度アメリカに戻って、またヨーロッパに渡ったと・・・
それだけじゃありません。じつをいうと8月にはニューヨークと西ドイツを飛び回ってます。
まっ、結局は、この渡欧は一連では無く、ドルフィーは米と欧を行ったり来たりしていたということですよね。
その間、ブッカー・リトルの死もあったり・・・ドルフィーが一番忙しかった時期である事は明白です。(それでも貧乏でしたが)
さらにトレーンの渡欧と比較してみたりすると・・・・

まぁまぁ、つまり、この時期のドルフィーは、まさに一番油がのっていた時期とも言えるわけで、
「聴くべし!」
であります。

STOCKHOLM SESSIONS / ERIC DOLPHY
1961年9月25日, 11月19日録音
ERIC DOLPHY(as,bcl,fl) IDREES SULIEMAN(tp) KNUD JORGENSEN, RUNE OWFERMAN(p) JIMMY WOODE(b) STURE KALLIN(ds)

1.LOSS
2.SORINO
3.ANN
4.GOD BLESS THE CHILD
5.ALONE
6.GEEWEE
7.DON'T BLAME ME



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