ゴールデンウイークも終盤(なかには日曜日までの方もおるでしょうけど)、充分に楽しんでおられますか?
今年のゴールデンウイークは天候面ではじつに恵まれていたように思いますが、連休明けの予報を見るとまたも天候不順とのこと、異常気象はまだ続くのでありましょうか?
これで霜でも降りた日にゃまさに「アジャパー!」であります。
あはは、じつに強引な枕噺のようになってしまいましたね。お約束どおり、本日の話題は映画『アバター』です。
どうなんでしょう?私的にはさほどの感動も受けなかったんですよねぇ、それは劇場で3D作品を観なかったからでしょうか?
内容ばらしは、まだ観ていない方もいると思いますので避けますけど、大筋の展開はほぼ前半の十数分、ジェイクとネイティリが出会うあたりでわかってしまうような気がしました。悪く言えばありきたりのストーリー展開をCGで誤魔化されながら見せていただいたみたいな・・・・・・
どうせありきたりのストーリーなら、もっと身近でいかにも有りそうで無さそうな、そうラブコメみたいなものの方が、私的には評価が高いですかねぇ?
いやいや私の酷評などなんの参考にもなりませんし、気にせずに多くの方に観ていただきたいのですけどね。
「最近の米国映画ってCGの派手さや精密さ、そうそう流行りの3Dみたいなものに頼りすぎて、内容はどうなんだろう?」と感じてしまう私は、やっぱり「今どきの若い者は」的年寄り感覚があるからなのでしょうか?
以前、ワイドスクリーンがもて囃され、何億、十ウン億もかけた超大作映画が頻繁に制作された時期がありましたよね、セットの壮大さとエキストラの数で競うみたいな。
そんでもってそこから生み出された数々の駄作映画があったじゃないですか、どうにもアレに近い匂いを最近の米国映画には感じてしまうんです。
派手じゃなくても良いから「そうきなすったかい○○さん」みたいな、練りに練られたストーリー勝負の映画、私としてはそんなんが観たいんですよねぇ。
冒頭で無理矢理引っ張り出した「アジャパー」は「アジャジャーにしてパー」、「あれまあ、アホかいな」みたいな意味をもった、ばんじゅんさんの作った流行語ですから、今日の結論をあえて言えば、私的には「アバターは、アジャパーだった」ということですかね。(笑)
おっと、映画『アバター』のオフィシャルサイトに「自分のアバターを作ってみよう」てなものがありまして、私も挑戦してみました。
本人も「オレかぁ?」てな出来ですが、よかったらみなさんもアバターになってみて下さい。(笑)
さて、今日の一枚は、ケン・マッキンタイヤーです。
以前まるでエリック・ドルフィーのオマケのごとく紹介した「LOOKING AHEAD」がありましたが、今日はその一ヶ月前に録音された正真正銘、彼のアルバムです。(笑)
あらためてマッキンタイヤーを紹介しておきましょうか。
「マッキンタイヤーは、音楽の先生です。」
ってなんじゃそりゃ(笑)
まじめに・・・・
スタッド・サウス・エンド音楽学校を卒業したマッキンタイヤーは、その後兵隊さんになられまして、1953年には日本に軍楽隊のピアニストとして駐留もなさっておりました。
除隊後は音楽の学士号を採られ、音楽理論と声楽を教える教師となったという、まさに音楽の先生なのであります。
では、実際の音楽活動はというと、教鞭の傍らニューヨークのジャズ・クラブに自己グループで出演、今日のこのアルバムもそんな中でのレコーディングということになります。
その後は、NJFへ出演したり、そうそうセシル・テイラーの「UNIT STRUCTURES」にも出てましたよね。
ただし、本業は音楽の先生です。(笑)
いわゆるマルチリード奏者というと、以前も言いましたが器用貧乏みたいなところがあって、じつに不遇だったりもします。そう考えると音楽教師を貫いた彼は大正解だとも言えるのかな?
てなことで、今日のこのアルバムですが、マッキンタイヤーのアルトはじつに特徴的ですねぇ、ヒョロヒョロネバネバみたいな(笑)これは好き嫌いが激しいんじゃないかなぁ、「LOOKING AHEAD」での同じマルチリード奏者ドルフィーとの共演でもわかるとおり、その個性が一つの魅力なんでが・・・・・・私は嫌いじゃありませんよ。
どちらかといえば、フルートの方が聴きやすいかもしれません。
彼の生徒達がこのアルバムを聴いてどんな感想を持ったか、これはちと気になりますねぇ。「I'LL CLOSE MY EYES」以外全てオリジナルというあたりで面目を保ったのでしょうか?
いずれにしても、賛否が分かれるアルバムだとは思います。これを「面白い」ととるか、「アジャパー」ととるか、それはアナタしだいです。(笑)
STONE BLUES / KEN McINTYRE
1960年5月31日録音
KEN McINTYRE(as,fl) JOHN MANCEBO LEWIS(tb) DIZZY SAL(p) PAUL MORRISON(ds) BOBBY WARD(ds)
1.STONE BLUES
2.CORNBALLS
3.BLANCHE
4.MELLIFLUOUS
5.SMAX
6.CHARSHEE
7.I'LL CLOSE MY EYES
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