JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

パッパッパとペッペッペは鎮静剤

2008年08月10日 | y-その他

高校野球だ、オリンピックだ、とやっている間に、今週はもう『お盆』、すでに昨日あたりから休みという方も多いのでしょうね。みなさんはこの『お盆』どんな過ごされ方をなさるのでしょうか?
私はこれといった予定もなく、父と友人の墓参りだけは行ってこようかと思っているていどです。

あと二,三日するとこの田舎町にも県外ナンバーが溢れ、いつもは子供の声さえ聞こえない我が家のまわりにも、可愛い姿を見つけ出せるようになるでしょう。
「夏休みになってもぜんぜん実感がない」
とぼやいていた子供好きの母も、他人様のお子さんではありますが、近くのお宅へ帰省してくるカワイコチャンをちょっとだけ楽しみにしているようです。

私の家は何十年も前に分譲された住宅地ですので、今や老人の街と呼んでも過言ではないほど年寄りばかりの地区になってしまいました。
それはある意味地方都市の縮図のようで、日々の活気の無さときたら目を覆うばかりです。そんな街にしばしの活気を取り戻してくれるのが『正月』と『お盆』なのでありまして、特に『お盆』は、子供たちがどんどん表に出てきてくれますから効果抜群です。(笑)
やっぱり、子供がどんどん生まれて世代交代をしていく、そんな街がほんとうは理想なんでしょうねぇ。

風鈴、団扇、浴衣、下駄、蚊取り線香に金魚、スイカ、かき氷、それから花火
夏の風物は数々ありますが、小さな子供がいないことで我が家ではしばし目にしない物も多々あります。
そうだなぁ、たとえば花火なんてもう何年やってないでしょう?
子供たちが小さいときは家の近くで、若い頃はキャンプ地や海岸で、一夏に何度もやっていた花火。本来嫌いじゃありませんから今でもやってみたいとは思うのですが、いいオジサンが一人で手花火をやっている姿っていうのは、想像もしたくありませんからねぇ。(それに値段も高いし..笑)

花火に次々に火を着けて、キャキャ喜ぶ子供たちの顔に幸せを感じる、今思うとじつに楽しい一時でした。

そうそう花火といえば、我々が小さかった頃は一つ一つを買って楽しんだものでしたが、子供たちと楽しんだ頃には「セット物+単品を幾つか」というパターンがほとんどでした。
紙の台紙になるだけ多く入っているように見せた安いセットから、ビーチバックのようなビニール袋にこれでもかって詰まっているようなセットまで、子供たちはなるだけ大きい物をねだってましたけど、あは、あまりに高い値段を見て
「あっ、家じゃ危なくてできない花火がいっぱい入ってるから、こっちのはダメだわ」
なんて嘘ついて、適当な値段のもので我慢させたりしてね。


左がパッパッパ、右がペッペッペ(笑)

ひとしきり花火を楽しむと、必ず最後に残るのが『線香花火』でしたねぇ
というか、最後が『線香花火』だったから、良かったようにも思います。
バケツを中心にみんな集まって『線香花火』に火を着けると、真っ赤な玉ができてきて、プルプル震えてたかと思ったら、パッパッパって優しくて静かな橙色の小さな花を咲かす、その花は、子供たちのまださめやらぬ興奮を徐々に徐々に静めていくんですよね、そして、最後にペッペッペていう小さな花びらを散らして、火の玉が水の中に落ちるときには、子供たちも平常心に戻っているような。
「これでお終りだよ」
って言っても、不思議と納得してくれるんです。
つまり、「パッパッパとペッペッペは鎮静剤」ってとこですか。

今年は『線香花火』だけでも久しぶりにやってみようかなぁ・・・・・
やっぱ、それは寂しいですよね。

さて、今日の一枚は、そんななんとなく寂しくなってしまったオジサンを、いきり立たせてくれそうなテナー・バトルです。
題名のごとく、追っかけっこ(チェイス)よろしく、追いつ追われつのバトルを繰り返すワーデル・グレイとデクスター・ゴードン。
こういったテナー・バトルの魅力は、同じ楽器でソロを連続でとり合うので、互いに負けじと頑張って、手抜きなどもってのほか、ってなるところですよね。ましてライブならなおさらです。
さらに演奏する姿を見ずに聴く、我々レコード・リスナーも、どっちがどっちのテナーか聴き分けようと一生懸命になります。
ある意味、この真剣勝負みたいなところが良いんです。
このアルバムの場合「ふくよかな音とちょっとシャープさがある音とで聴き分ければいいか」なんて簡単に考えたら、途中で分からなくなる可能性もありますよ。

ほら、そんなふうに聴いていると、『線香花火』で静まった心がまた騒ぎ出してきたでしょ。

THE CHASE / WARDELL GRAY AND DEXTER GORDON
1952年2月2日録音
WARDELL GRAY, DEXTER GORDON(ts) BOBBY TUCKER(p) DONBAGLEY(b) CHICO HAMILTON(ds) CONTE CANDOLI(tp)[1]

1.THE CHASE
2.THE STEEPLECHASE

おまけ、
日曜日ですので『料理当番、本日の一品』
先週に引き続き、中華にしました。チンジャオロースです。


ちょっと盛りつけに難はありますが・・そうだなぁメガ・ライス・バーガー?

ただ普通にチンジャオロースっていうのも芸がないと、白ゴマを混ぜたご飯を平らに伸ばしそのまま冷凍、凍ったそれに片栗粉を軽く纏わせて、少し多めの油で揚げ焼きにしたものに挟んでみました。


一人盛りにすると、こんな感じ

いやいやいや、これが思った以上に美味しくて、ビールにもピッタリでした。



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