五反島遺跡は、昭和42年に南吹田下水処理場(南吹田5丁目34番)の建設現場において市民が遺物を採取したことで発見され、その後下水処理場施設の増設工事が計画されたことにより、昭和61年7月から昭和62年3月にかけて発掘調査が実施されました。この調査では弥生時代から中世にかけての遺物とともに、川跡や堤防跡を検出したそうです。
今回の発掘調査は同下水処理場の雨水滞水池設置工事に伴い実施されました。
現地表面から約6mの深さから弥生時代から室町時代まで幅広い出土遺物が出土しました。
特に白鳳~奈良時代にかけての遺物がまとまって出土しており、残存状態の良好な須恵器の甕(かめ)壺などが20個体分以上あるほか、和同開珎18枚、万年通寶1枚、白鳳時代の瓦、土器に文字などを書いた墨書土器などが多数出土しました。
本日、6月1日は現地で吹田市教育委員会文化財保護課により現地説明会が開催されました。
私たちの身近な場所から1,000~2,000年前の遺物が出土することに、驚きを隠せません。
発掘調査全景
原型に近い壺
まとまって出土した須恵器の甕・壺(1)
まとまって出土した須恵器の甕・壺(2)
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