J-league Div.1 - 2016 season 1st stage 17th sec.
Urawa 3 v 1 Kobe @Saitama Stadium 2oo2, SAIATAMA(HOME)
3連敗、そして大逆転による辛勝劇から中2日(7/10訂正)で迎えたホーム神戸戦。水曜に勝ったとはいえまだまだ課題は多いように感じられ、対戦相手は悪い神戸さん、その上彼方は中6日で休養十分ということで苦戦を覚悟して埼スタに足を運びましたが、蓋を開けてみれば、さすがに快勝とまではいかなかったものの、連勝で1stステージを締めくくる結果になりました。正直なところ、浦和が完全復調したというよりもむしろ神戸さんの不出来に助けられたという印象の強いゲームではありましたが、年間勝ち点1位の鹿島さんと勝ち点差6で折り返しというのは、先週の浦和の状況にかんがみればまあ御の字といえるのではないでしょうか。
事前の報では、有給の槙野に代わり左STには森脇がスライド、右STには驚愕の平川さん起用ということで少々身構えていましたが(笑)、実際のスターターは左ST森脇は当該情報のとおりも右STは遠藤が横滑りし、リベロには昨年のレギュラーだった那須が起用されました。そして両WBは右駒井、左関根というセット。対する神戸は水曜のF東京さん同様外国人2トップを並べた、右に峻希、左に相馬という元浦和コンビの両SB含む4-4-2のフォーメーション。ただし、守備時には右SHの#15小林選手が対面の関根をケアする形で下がるタイプの5バックという陣容でした。
さて、浦和は神戸守備陣の不出来もあってでしょうが、攻撃面ではミシャ式浦和らしく前に前にボールを運び、興梠のポストプレーも機能してまずまずでチャンスを作りますが、興梠のシュートが枠に飛ばなかったり武藤のシュートがGK直撃する等して引き続き難しいゲームになりそうかな~という感じで試合は進みました。しかし開始30分過ぎくらいに左STで起用された森脇の超高精度のクロスが飛び出したチュンソンにぴったり合い神戸GKに頭で競り勝ち、その落としたボールを直接興梠が頭で決めて首尾よく先制に成功します。そして久方ぶりのゴールでようやく肩の荷が下りたのか、その興梠が前半ATに再びゴール。右サイド駒井からのグラウンダーのボールチュンソンが触って興梠がズドンという、DF陣をひきつけた武藤含めて久しぶりにKLMのコンビネーションによるゴールとなりました。

というわけでいい感じで後半を迎えることができたわけですが、とはいえ「水曜とは逆の立場、気を引き締めねば」みたいなことは誰でも思っていたはず。そしてチュンソンに代わりズラタンが投入された後半でしたが、開始早々に鳥栖から神戸に移籍したMF藤田選手のロングスローからのこぼれ球をFWレアンドロ選手に押し込まれて追い上げて許してしまいます。その後もしばらく藤田選手のロングスロー攻勢に浦和守備陣が動揺する時間帯が続き、ハーフタイムに感じた懸念が決して杞憂でないことを思い知らされます(神戸のロングスロー=和多田という時代はようやく終わりましたねw)。しかしここで珍しくミシャさんの用兵がズバリ(笑)、武藤→青木とスイッチしたことにより見事に浦和の守備陣が立ち直りました。この際てっきり柏木をシャドーに上げるのかと思いきや、トレスボランチっぽいというか、何なら青木が前目という感じにも見えました。
というわけで、この時点で神戸さんの反撃はほぼほぼ終了したと見てよいと思います。浦和は駒井と交代でピッチに入っ梅崎が放ったシュートがエリア内の神戸の選手の手にあたりハンドでPKを獲得。そして第二子が誕生したという梅崎自身が懇願して自ら蹴り込み3点目でダメ押しに成功します。誠におめでたい限りで祝福は惜しみません、さはさりながらそんなんでPKキッカー代えていいもんなんか、と個人的には後々少々違和感を覚えなくもないわけなんですが…。他方、逆サイドの関根は対面の神戸#15小林とバチバチやりあう場面が多く、あれで闘争本能みたいなものをまた取り戻してくれたら、などと思って見守っていました。そうこうして浦和はこのまま試合を終わらせてホームで勝ち点3を獲得することが出来ました。

最後に、この日の、左から森脇、那須、遠藤というバックラインのオプションで乗り切れたことは、対戦相手や浦和両WBとの組み合わせは無論あるでしょうが、2ndステージに向けて決して小さくことではないでしょう。特に、今後遠藤が五輪で抜かれるであろう中で那須を真ん中で使える目処が立ったのは非常に大きい(遠藤の負傷により那須の出番は少々前倒しになる可能性が出てきましたね…)。那須に関しては、その上セットプレーでも相変わらず存在感があり、そのあたりにも期待したいところ。そして、先制点の基点となった森脇のクロスはお見事としかいいようがありませんでした。このあたり、今後年間勝ち点1位を目指していく上で、少しは前を見ていけそうな締めくくりの連勝といえるのではないでしょうか。
J1・1stステージ第17節 浦和3×1神戸@埼スタ
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