園芸やってて思うのは、「植物を育てる」ことに比重のかかっている人と、「庭造り」に比重のかかっている人がいる、ということでしょうか。
いろんな植物を育てたい、という人は、意外に色合わせとか適当だったり。
ちなみに私はこっちで、色合わせを考えて育てる、なんてことはできません。自分の好きな色で固めてしまう傾向ありです。
庭造りがメインの人は、植物も「具材」といいますか、きちんとレイアウトしてたり、季節ごとに入れ替えていたりとこまめな印象です。
さてさて、問題なのが。いろんな植物を育てたい派の私も、年を重ねてくると好みの変化があり、スペースの問題とも合わさって、ここ数年非常に困ってきていました。
例えばバラ。私は白にピンクの覆輪タイプがすきで、淡いピンクも大好きだったのですが、最近は明るいオレンジ、あるいはオレンジピンクが好きになってきました。
問題なのはここです。スペースに限りがあり、おける植物には限りがあるのに、好みの変化があった場合、今までの植物をどうしたらいいか。
生き物なだけに、捨てるのは抵抗があり、かといって貰ってもらえる当てがあるわけでもなく、もんもんとしていました。
この辺の意識が変わったのは、心療内科にかかって心の整理がついてきてからですが、父が亡くなって実家の整理になったときに、植木好きの父の遺した大量の植木をどうしたらいいか困ったことも一因のようです。
結局、死んでしまったら園芸ができるわけではない。園芸ができるのも、生きて元気があるうちだけ。だったら好きなものを植えればいい。好みが変わったものは、ごめんなさいと感謝をこめて処分して、好きなものを置けばいい。
賛否両論あるとは思いますが、なんだかすっぱり割り切りがついてしまって。
…まぁ、選ぶも選ばないもなく、病気で寝込んでいる間に結構な数を枯らしてしまって、スペースの問題はかたがついてしまったのですが。
今は好きな木だけにして、楽しく世話をしています。
また変わるかもしれませんが、もう、自分の変化を厭わないようにしようと思っています。