先日の記事の続きです。続き希望を頂いたのでつらつら書いてみました。ありがとうございます。
「食べることは楽しいことか否か?」
→生存に不可欠ではあるが、実は面倒。というところまできて、あれ?じゃ私は何で食べることは楽しいと思っていたのか?と思って、はたと思い出しました。
高校生を過ぎたあたりかな。母が言っていたこと。
「あんたは食べない子だったから、食事が嫌にならないよう気をつけたんだよ」。
確か、給食の思い出話をしたんだと思います。
私は小学校低学年までは食の細い子でした。当時の給食は(うちの小学校だけかもしれませんが)配膳して二十分以内に食べ終えて片付けること、でした。昼休みが四十五分くらいだったと思います。
最初は時間内に食べられなかったり、早食いしなければならないのでより食欲がなくなったりと大変でした。おまけに、「給食を残さない」「残すときは半分食べる」という決まりもあったので、嫌いなものは喉を通らなくて大変でした。
おかげで給食の時間が嫌で嫌で仕方なく、給食があるから学校行きたくない、と思ったこともあります。
その話をしたら母が言ったのがくだんの台詞。
親としては食べてほしい、元気に食べていると安心する…けど、食べない子はどうしようもなく。
あまりどうこう言えば食べることを嫌いになるからと、「食べることを嫌いにならないように」気をつけた、と言っていました。
なるべく楽しく食べるようにすること(でも食べ物では遊ばせないようにすること)、前の記事で書いたように父が競争心を煽って食べさせようとしたことも試みの一つだったんでしょう。
親がおいしいおいしいと食べてみせるのも良かったのかも(この場合、本気で美味しいと思って食べるようでないと子供に見抜かれます)。
…うん。やっぱり、基本は食べることって面倒なんでしょうね。
それを躾というか、楽しいことと覚え込ませていたので、若くて元気なうちは楽しいことと思っていたのですが、病気をしたり年を重ねたりしてるうちに、思い込みがはがれて面倒という面が出て来たのかも。
考えてみれば、動物も食べてるところを見られるのを嫌います。ペットショップから来た子は慣れてるので平気ですが、保護猫のさくらちゃんなどは、慣れるまでは人目があると食べませんでした。子供の頃うさぎを飼った時も、私がじっとうさぎを見ていたら、あんまり見てるとうさぎだって食べにくいんだよ、食べてる時は見てるものじゃないよ、と言われた覚えがあります。
食べてるところがかわいいのに~!と思った覚えがありますが、ペットも慣れないうちは、あんまり食べるところを見るものではないのでしょうね。
人間も、じっと食べてるところを見られると食べにくいですし。
…こうなると、世奈さんの親、食べさせたくないのか?と思うほどみごとに子供が食べられない方へ食べられない方へと押しやるような行動しちゃってますね…。
うーん、あれを描けるのはすごいな。作者さんも描いててきつそう。
はてさて、今夜は一人です。主人が出張なので。
若い頃は主人がいない日に、主人が嫌いなもので私の好物を食べようとか(主人はエビ嫌い、私がエビ好き)、初めての料理を作って試食!とかやってたのですが、今となってはそんな元気もなく。適当にしてしまいました。
年をとってもきちんと、というのに憧れますが、どうも私の場合、そこまできちんとはいかなさそうです(苦笑)。