あるがままに徒然雑記

日々の雑感を、時に任せて・・・

小金井桜と次郎物語のルーツを探る

2011-04-29 | 日記
タマケン主催のガイドツアー多摩めぐり30 小金井市に参加

小金井市教育委員会、学芸員で地域史研究家の伊藤富治夫様のご案内で
小金井市の桜と市内を散策してきました。

午前10時小金井駅を出発し、午後3時、東小金井到着まで13,000歩。よく歩きました。
小金井の歴史や史跡を詳しい説明により、
お陰様でおぼろげながらの知識が再認識されました。
また、川崎平右衛門に関心があるはじかみにとって、
平右衛門のゆかりの史跡を巡ることにより、
新たなことを知ることが出来、ときめきを感じた散策でもありました。

以下歩いたコースを紹介します。

・武蔵小金井駅から南へ下り、
・「滄浪泉園」へ
ハケの湧水地形を巧みに生かした回遊式の和風庭園
武蔵野の自然や湧水地形が美しく、四季を通して貴重な野草や、
たくさんの野鳥も集まり、自然を守り伝えていくために保全地区と指定されています。
雑木林では地蔵庚申塔・地蔵塔・馬頭観音塔などがひっそりとありました。


・平成9年に新庁舎となった小金井警察署を過ぎ北へ向かい、
・陸軍技術研究所跡 
陸軍」と刻んだ軍用地の境界石杭を路傍で見る。
陸軍が広大な農地を強制買収して、
技術研究所を移設してきましたが、終戦のため未完成に終わった。
その跡地は現在、東京学芸大学や市営競技場・市立第二小学校・
第一中学校等に変わっているとのことです。


・小金井分水・山王窪築樋
この築樋は小金井分水を仙川の山王窪と呼ばれる低地を超すために土手を築き、
その上を水路とした土木遺構


・史跡玉川上水
玉川上水は、江戸城や武家地の用水として、また江戸中の飲料水の不足を補うため、
羽村の玉川兄弟がわずか8か月間で羽村から四谷大木戸までの水路を完成したもの。


・名勝小金井桜
玉川上水堤の桜並木は幕府の命により府中押立村名主の川崎平右衛門が、
吉野山や常陸の桜川からの山桜の名品種を取り寄せ、
小金井橋を中心に上水の両岸に東西6㎞の五日市街道に沿って植えたものです。
地元の桜守の方々の保護活動も実り、国の名勝に指定されました。


・都立小金井公園
広い園内には、満開の桜がまだ咲いていました。
こちらでお弁当を食べ午後の散策に備えました。


・武蔵野新田開発陣屋跡(現在は住宅地となっていました)
川崎平右衛門が新田開発のために陣屋を置き移り住み、
新田の復興に当たりました。

・松島家のサンシュ
市天然記念物で、幕府から新田世話役の川崎平右衛門を通じて、
新田開発の功労者に贈られたもの。
幹回り約1.1mもある古木です。


・真蔵院・川崎平右衛門供養塔
府中押立村名主、新田開発の功績のより後に代官になりました。


・浴恩館・空林荘・ツツジ群
京都で行われた昭和天皇のご大典の際に、神官の更衣所として使用された建物で、
その後、全国の青年団指導者養成のための青年団講習所として開設。
その所長を務めたのが「下村胡人」
胡人は空林荘に泊まり込み若者の指導に当たる。
「次郎物語」はこのころから執筆され、浴恩館の青年活動がモデルとのこと。
園内のツツジは「市天然記念物」


・亀窪田圃
・市築島神社
参道入り口脇にある2本の黒松は、明治2年(1869)、
御門訴事件で捕縛された若者が許されて帰ってきたときに、
記念に植えたものと伝えられているそうです。


・スタジオジブリ
宮崎駿監督のアニメーション作品はここで生まれました。



以上歴史、史跡に関することは小金井市教育委員会「伊藤富治夫」氏資料によります。

散策中目に入った花々です。