6月29日(月)、赤ちゃんタイムにあわせて生麦消防出張所の所長の平沼様にお出でいただき、乳幼児への応急処置についてのお話をうかがいました。
リアルな赤ちゃんのお人形をモデルに胸骨マッサージを教えていただき、早期の対応によって命を救えると改めて理解することができました。
子どもは大人の真似をするもの、危ないものは目につくところに置かない、子どもの目線になって見てみる…etc.
日頃の大人の行動を見直す良い機会になったのではないでしょうか。
当日の詳しい話の内容は、以下の通りです。
☆迷ったら救急車をよぶ
乳幼児の事故は、・怪我 ・溺水 ・誤飲が多い。
原因になるようなものに触れないようにしておくことが大事
応急処置
○呼吸をしていない時
肩や足の裏を叩いて反応をみる。首を傷めるので、ゆすらないこと!
泣かなければ、意識が無い と判断
○助けを呼ぶ
自分一人の時は、119 へ電話し、切らずに指示してくれる通りにする
他の人に助けを求めてやってもらうのがベスト!
119番するとき
携帯電話の場合は、横浜市から住所を伝える
有線電話の時は、区名から住所を伝える
♯7499…情報センター(繋がりにくい)
○胸骨マッサージ
100回/1分の速さで中断せずに救急車が来るまで続ける
(1歳未満は指2本で、それ以上は片手で、大人は両手で行う)
30回圧迫し、人工呼吸を2回…を繰り返す
(人工呼吸は鼻と口の両方を覆うようにして胸が少し上がる程度に軽く息を吹き込む)
救急車が来るまでには平均8分ほどかかるので、その間中断せずに続ける
・初期対応(最初の10分)が大切! 遅くなるほど助かりにくくなる
・心臓は4分止まると脳に酸素がいかず脳細胞がこわれてしまうので、脳に酸素を!
・人工呼吸が出来なくても、胸骨マッサージは必ずやり続ける
○AEDがすぐに手に入るようだったらマッサージと併せて使う
誤飲
見えるようであれば横向きにして指でかき出す。
とれない時は、背部叩打法(腕の上でうつ伏せにして肩甲骨の間を叩く)
(決して逆さにつるしたりしない。)乳児は身体全体がまだできていないので優しく扱う。
煙草や薬等、飲んだかも知れない時はその可能性を伝える。
→ 〇 → ×
出血
清潔なガーゼやハンカチで圧迫止血 (出血量が多い時はガーゼを外さずに上に重ねて病院へ)
鼻血
鼻にティッシュなどは詰めないこと (寝かさずに起こして鼻の上の部分をつまんで圧迫止血)
ケイレン
5分位でおさまるので様子をみる (それ以上続く時は病院へ)
熱が続くようなら解熱する
首、脇、足の付け根など血管の太いところを冷やす。(熱中症の時も同じ)
溺水
横を向かせて水を吐かせる
火傷
20分以上、水で冷やす
洋服は脱がさず、そのまま冷やす (保冷剤を使用する時は、タオルなどで包んで使う)
最近の例として
・洗濯機に入ってしまい出られず窒息死
・火事
台所の鍋の空炊きやてんぷらの火事が増えている
ガス台を油汚れから防ぐために新聞を敷いていて燃え移ったケースがある。(鍋を火にかけたまま離れないこと)
※YouTubeにも乳児への応急処置の動画があります。ご参考までに。