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新型 CIVIC e:HEV インプレッション(ブレーキ編)

新型 CIVIC e:HEV が納車してから3ヵ月が過ぎ、4ヵ月目に突入しました。
もうそろそろ、新車とは呼べなくなってくる、頃合いなのかもしれませんが、
新車の状態が永久に不滅であることを願い、綺麗に丁寧に乗る、わたしの旅路は続きます

過去、3代目ガソリンフィット(後期モデル)、4代目フィット e:HEV、新型 CIVIC e:HEV と
乗り継いできて、その中で、一貫して悩まされ続けている問題があります。
そのことについて、今日は「ブレーキ編」と題してお話したいと思います。



(目次)
・前置き
・カックンブレーキ
・カックンブレーキの回避方法
・停車時に「ググッ」と鳴る異音
・停車時に「ググッ」と鳴る異音、原因と回避方法
・全車速 ACC で自動停車する場合
・結論


前置き

以前の記事「ブレーキペダル編」では、旧愛車である 4代目フィット e:HEV のブレーキペダルがグズグズのガタガタになってしまった苦い経験から、それを回避すべく、ブレーキペダルを踏む際は必ず垂直に踏むよう心掛けている、ということをお話しました。
つまり、ブレーキペダルの踏み方の1つの側面にフォーカスした内容でした。

今回の「ブレーキ編」では、ブレーキを踏んで停車する際に発生する問題、
具体的には、次の2つの問題をテーマとします。

①カックンブレーキ
②停車する直前に「ググッ」と鳴る異音

ブレーキを踏んで停車するときに、①、② の問題を、出来れば両方とも回避したい。
そのためには、ブレーキペダルをいかに操作すればよいのか。
その辺りについての考察と、実際にやってみた結果はどうであるのか。
今回の記事「ブレーキ編」では、そのような内容でお話したいと思います。

ということなので、垂直に踏むか斜めに踏むかということではなく、ブレーキペダルを踏む際の力加減などのもっと細かいテクニックやなんかの話になってきます。
そこが、以前の記事「ブレーキペダル編」と今回の記事の違いです。




カックンブレーキ

車に乗っている人なら、「カックンブレーキ」という言葉を聞いたことがあると思います。
ブレーキを踏んで停車するときに、車体が前方にカックンとつんのめるように止まる停車の仕方を、世間ではカックンブレーキと呼称しています。

一番極端な例は、衝突回避のために急ブレーキを踏んだ場合です。
車体はもちろんのこと、ドライバーおよび同乗者の身体がガクンと激しく前方に振られます。

それよりも程度の低いカックンブレーキは、日常的に起こり得ます。
例えば、交差点の信号が赤だった場合、交差点手前にさしかかった辺りでブレーキを踏んで減速を開始し、目的の停止位置でちょうど停車できるように、ブレーキを踏んでいる強さを調整していくわけですが、その調整が適切で無かった場合、停車するときに車体がカックンとなります。

カックンブレーキは、「運転があまり上手でない」と言われる原因にもなります。
同乗者を不安にさせないために、停車するときは、カックンブレーキは回避して、
静かに、滑らかに、スムーズに停車するのが良いとされています。


カックンブレーキの回避方法

カックンブレーキの回避方法は、ほぼほぼ確立されています。
「カックンブレーキ」でネット検索すると、回避方法のページがたくさんヒットします。
要約すると次のようになるかと思います。

(カックンブレーキを回避する方法)

1.ブレーキペダルを踏んで減速を開始(初期制動)
2.初期制動を過ぎ、目的の停車位置が近付いたら、ブレーキペダルを少しずつ緩めていく
3.停車直前、ブレーキペダルをさらに緩める

3 については、「ブレーキペダルを少し元に戻す」、「ブレーキペダルを抜く」などのような表現がなされることがありますが、言っていることは基本的に同じです。
「停車直前にブレーキペダルを緩める」これが、世間一般で確立されているカックンブレーキ回避の方法論であるように思われます。

停車直前にブレーキペダルを緩める、これを上手くやれば OK です。
実際にやってみると確かにその通りで、カックンブレーキは回避できます。
100% 確実に回避できます。

但し。。。。

「停車直前にブレーキペダルを緩める」で、カックンブレーキは 100% 回避できますが、
そのブレーキ操作が原因で、別の問題が発生する場合があります。
それが、停車直前に「ググッ」と鳴る異音の問題です。


停車時に「ググッ」と鳴る異音

カックンブレーキを回避するために、減速しながらブレーキペダルを緩めていき、
停車する直前に、さらにブレーキペダルを緩める。
そのとき、前輪または後輪から「ググッ」という異音が鳴る場合があります。

旧愛車の 4代目フィット e:HEV でも、今乗っている新型 CIVIC e:HEV でも発生します。
4代目フィット e:HEV の場合は、前輪/後輪のどちらも鳴っていたような記憶があります。
新型 CIVIC e:HEV の場合は、今のところ鳴るのは後輪だけです。

発生頻度は、100% ではありません。
体感としては、洗車した翌日は発生し易いと感じます。
曇りがちで湿度の高そうな日も、発生し易いような感じです。
逆に、天気が良く陽射しの強い日は、発生しにくい感じがしています。

・・・・ という、もう1つの悩ましい問題が浮上してきます。

カックンブレーキを完全回避しつつ、音も無く停車する。
これが、我々車乗りが目指す、理想の絵コンテです。

ところが、カックンブレーキを回避するべく、停車直前にブレーキペダルを緩めると、
前輪または後輪の辺りから「ググッ」と異音が鳴ることがある。
その異音が鳴るのが嫌なので、停車直前にブレーキペダルを少し強めに踏むと、
今度は異音は鳴らない代わりにカックンブレーキ気味になってしまう。

相反する問題に直面し、悩むことになるわけです。


停車時に「ググッ」と鳴る異音、原因と回避方法

停車時に「ググッ」と異音が鳴る原因は、何なのでしょうか。

4代目フィット e:HEV および新型 CIVIC e:HEV は、ディスクブレーキが採用されています。
ブレーキパッドでブレーキディスクを挟んで、その摩擦で減速する仕組みです。
ブレーキペダルを強く踏むと、ブレーキパッドはブレーキディスクを強く挟み、
逆に弱く踏んだ場合は、ブレーキパッドはブレーキディスクを緩く挟みます。

この仕組みを考えると、ブレーキペダルを弱く踏んで、パッドとディスクの表面同士が低い相対速度で軽く擦れた際に「ググッ」と異音が鳴るのだろうとは、何となく想像できます

ただ、わたしの新型 CIVIC e:HEV も納車間もない頃は、このような異音はしませんでした(ABH 解除時の「グッ」の異音は、納車当日からありましたが 笑)。
乗っていくうちに、停車時の「ググッ」の異音の発生頻度が増えていった感じです。
ということは、今現在のブレーキパッドの表面が、錆なのか腐食なのか分かりませんが、
そのような状態になってしまっているのが根本的な原因ではないかと考えられます。

ブレーキディスクの表面に錆が出るのは、これはそういうもので、特に問題ではないそうです。

停車時に「ググッ」と鳴る異音の問題を、回避する方法はあるのでしょうか。

(回避策1)
ディーラーに持って行って、ブレーキパッドの整備(研磨など?)または交換をしてもらう。
但し、それで本当に異音が治まるかどうかは、保証の限りではありません。

(回避策2)
ネットで調べてみたところでは、専用の潤滑剤をブレーキキャリパーに施工する、みたいなことが書かれているのを見かけました。
潤滑剤的なものを塗るということなので、異音は確かに回避出来そうですが、一時凌ぎのような気がしますし、副作用も心配なので、ここまでのことをするのはわたしは範疇外です。

(回避策3)
2ch だったかネット掲示板だったかで見かけた記憶がある施策です。
強めのブレーキをかけて、ブレーキパッドおよびブレーキディスクの表面を研磨する。
先行車/後続車がいない安全な道路状況で、例えば 60km/h 走行の状態から強めにブレーキを踏んで急減速する、ということを時々は行なってみる。
これで、ブレーキパッド、ブレーキディスクの表面状態がリフレッシュされ、「ググッ」の異音が鳴らない状態になることが期待できるのではないかと、そんな風に思う次第です。
これはわたしは時々実践しているのですが、実践の程度が足らないからか、確実な回避方法として自信を持ってお勧めできるまでには至っていません。。。

(回避策4)
停車直前、ブレーキペダルを少し強めに踏むようにする。
但し、カックンブレーキ気味になるかもしれないのを妥協することが前提です。

この、停車時に「ググッ」と鳴る異音については、4代目フィット e:HEV に乗っていた頃から、ブレーキペダルの踏み方を工夫してみたりなど、さまざまに悩み試行錯誤してきました。
新型 CIVIC e:HEV の納車から3ヵ月が過ぎた今現在も、試行錯誤は続いています。

そのようなわたしなりの経験から言えることは、(回避策4) が答えではないかと思います。
つまり、カックンブレーキとのトレードオフを妥協する、認める、そこからスタートするしかないのではないかと考えています。


全車速 ACC で自動停車する場合

カックンブレーキを完全回避しつつ、音も無く停車する。
繰り返しになりますが、これが、我々車乗りが目指す理想の絵コンテです。

但し、カックンブレーキを 100% 完全回避しようと思えば、停車する直前にブレーキを緩める必要があり、そのときに「ググッ」と異音が鳴る場合がある。
互いにトレードオフの関係にある2つの問題を、いかに解決するか。

解決策としては、カックンブレーキをある程度許容する、妥協することだと思います。
完全に滑らかに停車することは諦めて、どこまでのカックンを許容するのかについての
自分なりの妥協ラインを見出すこと、これがポイントかと思います。

ある日、わたしはふと思いました。
全車速 ACC で自動停車した場合は、どうなのだろうかと。
カックンブレーキにならずに滑らかに停車するのだろうか?
「ググッ」の異音は鳴るのだろうか?
実際にやってみましたところ、以下の結果となりました。

(全車速 ACC で自動停車した場合)

  • 完全に滑らかな停車ではなく、最後停車する際に極僅かにカックンとなる
  • 停車直前の「ググッ」の異音は鳴らない

  • 今後、車の状態が変わっていけば、この限りではなくなるかもしれませんが、
    少なくとも今の時点では、全車速 ACC で自動停車した場合は、微妙に少しカックンとなるが、
    異音は鳴らずに停車できるという結果です。

    車が自動制御した結果がそうであるならば、それを基準にすれば良いのではないでしょうか。
    わたしはそう思います。


    結論

    以上のような試行錯誤や考察を経て、辿り着いた結論です。
    わたしは今のところ、この解決策(思想)で妥協することにしています。

    (カックンブレーキをなるべく回避しつつ、異音の発生も回避する方法)

    1.ブレーキペダルを踏んで減速を開始(初期制動)
    2.初期制動を過ぎ、目的の停車位置が近付いたら、ブレーキペダルを少しずつ緩めていく
    3.停車直前、速度がほぼゼロになったら、緩めていたブレーキペダルを弱く鋭く踏み込む

    減速しながら徐々に緩めてきたブレーキペダルを、停車する直前、超短いストロークでクッと弱く鋭く踏み込む、これで、不快な「ググッ」の異音は発生しません。
    最後ちょっとだけカックンとなるけれど、それは全車速 ACC で自動停車した場合も同じ。

    ということで、本来の理想の絵コンテからすると、カックンブレーキをある程度許容した妥協の産物であり、完全な解決策ではないかもしれませんが、これで手を打つことにしています。

    「ブレーキ 異音 ググッ」などで検索すると、同じ問題で悩む人は大勢いることが分かります。
    その一方で、この悩みとは無縁と思われる人たちも存在します。
    車系 YouTuber のみなさんのレビュー動画を見るとき、わたしは停車するシーンを目を皿のようにして凝視しているのですが、みなさんほぼほぼ 100% 滑らかに停車しています。
    且つ、「ググッ」と異音が発生すればマイクで拾われると思うのですが、それも聞こえません。

    「あれ、どうやったらあんな風に停車できるんだろう」と、いつも思って見ています。
    ただ、やっているブレーキ操作は、我々とそんなに違いはないのだろうと思います。
    違うのは、車のブレーキパッド等の部品の状態が違う、そういうことなのではないでしょうか。

    であるならば、それはもう自分で何とかできる範囲を超えているので、ディーラーに持って行って診てもらうか(=但し、この種の異音の問題は、ディーラーでもなかなか解決できないケースが多いようですが・・・)、そうでなければ、ある程度の線で妥協するしかない、そういうことになると思います。

    以上、長くなりましたが、何らかの参考になりましたら幸いです。
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