嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

友達の味

2004年10月14日 03時02分07秒 | 駄文(詩とは呼べない)
雑音と雑光と薄く苦い空気の味と無機質な匂いと全身のだるい痒さだけが友達だった
闇と光は同じような味だった

僕は目を瞑ったまま時を過ごした
誰も僕を知らない
僕も誰も知らない
誰もここには来ない
きっとこの日常って言われてる鈍痛が平和のことなんだと思っていた
それでよかった

そんなふうにして僕の時間は流れるように流れた
ただ流れただけだった
僕は外の時間なんてどうだってよかった
僕の時間は僕の世界だけで流れる

そこは聖域だった
誰も踏み込んではいけなかった
だけど、それでも僕を壊そうとする何かが
新しい何かが
いや、誰かが
誰かが居た

誰なの…?
他人の痛みに興味はないよ
帰ってくれないか?
帰れよ
帰ってくれ!

だけど、駄目なんだね…
どうしようか…

受け入れる事も出来ず
拒否する事も出来ず
声だけがずっとそこでこだまし続ける
そしてそんな痛みが僕の財産──。

くだらない言葉だと思う
じつにくだらない詭弁だと思う
迷いはいつも僕を騙そうとする
こっちだよ、そっちだよ、あっちだよ、
…わかるわけないんだよ、こんなもの

大切な物が出来るたびに、僕はそれを壊して逃げた。
こんなもの、大切じゃない!
もう壊れたんだ、僕が壊したんだ!

僕は何も手に入れる事が出来ない
僕に出来るのは何かを壊す事だけ
いずれこの世界も僕が壊すんだと思う

もし君がこの文章から何かを読み取ったなら、
そしてもし、そこに何か物語りらしきものがあるなら
僕はそれを食べに行くよ
きっと食べに行くよ

今日、僕は何を壊したらいいのか。
なにをしたらいいのか…