僕を追い詰めるものは
もっとも繊細な、壊れそうな、誰の話も聞かない、消える寸前のエゴだから
等比数列が僕を追い詰めるのは、最後まで数える前に判断する、その直線性にあるから
だから僕は歪んだ階段を一歩ずつ降りて
トンネルが地下に食い込んでいるように
天使は神の名を食い殺して降りてくる
あなたはきっと、名前を付ける事が出来ないだろう。
その天使は美しいからだ
美しさはあまりにも畏れ多いからだ
許しを請うための歌は
地上に生きる生を、決して祝福したりはしない
そしてまた、何も願わない
何も祈らない
僕は天使に負け続けるから
何も願えない、何も祈れない
世界は心を映す球状の鏡だから
何も与えない、なにも創らない
名付けることが出来ないのならば
僕には思い出すくらいしか手はないのだ
かつて時が流れていたときに、
記憶が過去だと信じられてきたように
かつて歴史が流れていたときに
全てが神だと信じられてきたように
私は私の正体を思い出し続けねばならない
そしてまた、想いの夢を見続ねばならない
いつまでも明日が来ないその事を
考えるのを止めるから
いつまでもあなたが居ないその事を
思い出すのを止めるから
いつまでも一人で生きるその事を
感じる心はここにあるから
だからもう、君はこれを読まなくてもいい
君は嘘を吐かなくていい
正直に生きればいい
誰も君を、愛することは出来ないから。
もっとも繊細な、壊れそうな、誰の話も聞かない、消える寸前のエゴだから
等比数列が僕を追い詰めるのは、最後まで数える前に判断する、その直線性にあるから
だから僕は歪んだ階段を一歩ずつ降りて
トンネルが地下に食い込んでいるように
天使は神の名を食い殺して降りてくる
あなたはきっと、名前を付ける事が出来ないだろう。
その天使は美しいからだ
美しさはあまりにも畏れ多いからだ
許しを請うための歌は
地上に生きる生を、決して祝福したりはしない
そしてまた、何も願わない
何も祈らない
僕は天使に負け続けるから
何も願えない、何も祈れない
世界は心を映す球状の鏡だから
何も与えない、なにも創らない
名付けることが出来ないのならば
僕には思い出すくらいしか手はないのだ
かつて時が流れていたときに、
記憶が過去だと信じられてきたように
かつて歴史が流れていたときに
全てが神だと信じられてきたように
私は私の正体を思い出し続けねばならない
そしてまた、想いの夢を見続ねばならない
いつまでも明日が来ないその事を
考えるのを止めるから
いつまでもあなたが居ないその事を
思い出すのを止めるから
いつまでも一人で生きるその事を
感じる心はここにあるから
だからもう、君はこれを読まなくてもいい
君は嘘を吐かなくていい
正直に生きればいい
誰も君を、愛することは出来ないから。