嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

等価交換のままごと

2005年03月17日 15時28分26秒 | 駄文(詩とは呼べない)
捨てられた猫を拾うために
飼っていた犬を手放した
遠くまで自転車で運んで
犬を置き去りにした

捨てられた子猫に餌をやるために
売っていたミルクを買った
財布の中の小銭はチャラチャラうるさく音をたてた

捨て猫のダンボールで犬用のお墓を作った
入れるはずの犬は、まだどこにもみつからない

捨て猫を洗って
何度も何度も洗って
洗剤でごしごし洗って
捨て猫を飼い猫にした

こたつの中でまるまった猫を掴み出して
背中を何度もなぜた
火花がバチバチと飛んだ

…猫が居なくなった

家から音が消えた

もう、ここには居られない

自転車で遠くへ遠くへ、一番遠くへ
一番長い坂を越えても、犬はもう居なかった

家に帰ると
騒がしい鳴き声が何かを叫んでいた
頭の中で、何かがわんわんと音をたてた

引力で崩壊するような、引力で崩壊するように

2005年03月17日 10時57分54秒 | 詩に近いもの
僕は色々なものを壊して
そしてそれが何故壊れたのか考えている

自分で次々と壊しながら
自分はどこにいるのか探している
色んなものを破壊する一瞬に自分がどこか隠れているような気がして

だけどそれは、大きな自然の流れによって
カオスの力によって崩壊していってるように見えて
やっぱり僕は自分を見失う



遠くの声しか聞こえない
近くに居たら聞こえない
遠くの星しか掴めない
近くに居たら星じゃない

手を伸ばしたら、掴めない
目を瞑って掴み取る

触れたらきっと触れられない
触れないように触れるから

にじんで消えたら色になる
なぞってたどって色にする

消えないように触れないで
消えるように触れないで

力を出して 力を出して
力を弱めて 力を弱めて

流れるように壊すから
流れに任せて消えるから

触れないように
触れないように

僕が誰かに触れないように