再び僕は
いや、僕の世界は
開けた視界と精一杯の可能性と真っ黒な絶望色の雲と
遠くまで見渡せる苦悩の投射に覆われた。
やらなければならないこと、やりたいこと、そういうものは何一つとして発生していない。
どうでもいい、疲れた。
けれど何かを書き殴っている
この事自体がどうしようもない矛盾だ
海辺のカフカを読もう。そして読み終わったら死のう。
そんな事を考えた。
物語の展開に自分の運命を任せるのも
それはそれで面白いと思う
読書が苦手な僕だけど、もう少し真剣に読めるようになるかもしれない
今更ここで、僕の言説に耳を傾け、本気で止める人間も居ないだろう
居たとしても、僕を説得できるとは、到底思えないのだし。
一つ困った事があるとすれば
僕には死ぬ理由が何も無いということだ
だからそれを本の中に求める。
物語の中には、もしかしたら僕が死ぬのにふさわしい、もっともらしい口実があるかもしれないから。
僕はきっと僕にトドメを刺すような
そんな綺麗で美しい刃を探しているのかもしれないけど
あいにく今のところ、そういう何かには出会っていない
無責任な生き方が楽だと思っている人間が時々居るようだけど
それはとんでもない誤解だと思う
僕は自分の人生が楽だなんて思ったことは、ほんの数秒あるかないかだ。
もちろん逆説的に過酷な生き方だと言っているわけでもない。
何故なら人の心は、僕を取り囲む世界は、100%の無責任さを許すようには、
決して出来てはいないのだから。
そしてまた、僕は自分が誰かを傷つけるたびに、硬く心を閉ざさねばならないのだから。
僕を現在地に引き止める引力の正体はなんだろう
僕はいったい、何を迷っているのだろう
現実的な問題は山積みだし、生活は明らかに破綻しているけれど
それでも解決すべき問題が見当たらない時、人は何を悩むのだろう
僕はまるで、悩むべき何かを探して迷っている夢遊病者だ。
僕は僕の背中で回るルーレットで、コインを賭ける面白い数字を、探している。
いや、僕の世界は
開けた視界と精一杯の可能性と真っ黒な絶望色の雲と
遠くまで見渡せる苦悩の投射に覆われた。
やらなければならないこと、やりたいこと、そういうものは何一つとして発生していない。
どうでもいい、疲れた。
けれど何かを書き殴っている
この事自体がどうしようもない矛盾だ
海辺のカフカを読もう。そして読み終わったら死のう。
そんな事を考えた。
物語の展開に自分の運命を任せるのも
それはそれで面白いと思う
読書が苦手な僕だけど、もう少し真剣に読めるようになるかもしれない
今更ここで、僕の言説に耳を傾け、本気で止める人間も居ないだろう
居たとしても、僕を説得できるとは、到底思えないのだし。
一つ困った事があるとすれば
僕には死ぬ理由が何も無いということだ
だからそれを本の中に求める。
物語の中には、もしかしたら僕が死ぬのにふさわしい、もっともらしい口実があるかもしれないから。
僕はきっと僕にトドメを刺すような
そんな綺麗で美しい刃を探しているのかもしれないけど
あいにく今のところ、そういう何かには出会っていない
無責任な生き方が楽だと思っている人間が時々居るようだけど
それはとんでもない誤解だと思う
僕は自分の人生が楽だなんて思ったことは、ほんの数秒あるかないかだ。
もちろん逆説的に過酷な生き方だと言っているわけでもない。
何故なら人の心は、僕を取り囲む世界は、100%の無責任さを許すようには、
決して出来てはいないのだから。
そしてまた、僕は自分が誰かを傷つけるたびに、硬く心を閉ざさねばならないのだから。
僕を現在地に引き止める引力の正体はなんだろう
僕はいったい、何を迷っているのだろう
現実的な問題は山積みだし、生活は明らかに破綻しているけれど
それでも解決すべき問題が見当たらない時、人は何を悩むのだろう
僕はまるで、悩むべき何かを探して迷っている夢遊病者だ。
僕は僕の背中で回るルーレットで、コインを賭ける面白い数字を、探している。