兵庫県小野市黍田町字屋田にあるJR西日本の市場駅は、山陽本線の加古川駅と福知山線の谷川駅とを結んでいる全線単線の加古川線(34,6km)の駅です。
もともとは播州鉄道の旅客駅として1913(大正2)年8月10日に開業しましたが、その後、播丹鉄道を経て国鉄加古川線の駅となりました。
相対式ホーム2面2線を有していて、列車交換可能な無人駅です。
開業時に建てられた木造駅舎(旧駅舎)は、加古川線の電化に伴い2004(平成16)年12月に新しい駅舎に建て替えられ、さらに東口(上りホーム側)にも駅舎ができました。
2018(平成30)年度の1日の平均乗降人員は426人で、これは起終点駅を除く加古川線の全19駅中9位です。
当駅から加古川を挟んで約2kmほど離れた所に、神戸電鉄粟生線の市場駅があります。
市場駅が属する加古川線は、兵庫県の中央部を流れる加古川に沿って山陽本線と福知山線を結んでおり、パークアンドライドの普及とともに、神戸市や大阪市への通勤輸送が増加する一方、地域輸送も担っています。 また、この加古川線は1995(平成7)年1月17日に発生した阪神・淡路大震災の際には、JR神戸線が寸断されたため、東海道・山陽本線(JR神戸線)の迂回路線として非常に重要な役割を果たしました
<市場駅の年表>
・1913(大正2)年8月10日:播州鉄道の旅客駅として開業
・1913(大正2)年11月10日:貨物取扱い開始
・1923(大正12)年12月21日:播州鉄道が播丹鉄道に譲渡され、同鉄道の駅となる
・1943(昭和18)年6月1日:播丹鉄道が国有化されて国鉄加古川線となり、同線の駅となる
・1962(昭和37)年9月1日:貨物取扱い廃止
・1973(昭和48)年10月1日:駅の無人化
・1987(昭和62)年4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる
・1990(平成2)年6月1日:加古川鉄道部の発足により、その管轄となる
・2004(平成16)年12月:相対式ホーム2面2線となる、新しい駅舎竣工
・2009(平成21)年7月1日:加古川鉄道部の廃止に伴って神戸支社管轄へ変更され、加古川駅の被管理駅となる
・2010(平成22)年12月1日:組織改正により、近畿統括本部の管轄に変更される
・2013(平成25)年8月1日:駅構内終日全面禁煙化
・2016(平成28)年3月26日:ICカード専用簡易改札機が設置され、ICカード「ICOCA」の利用が可能になる
(左はJR西日本の駅名標:右は国鉄時代の駅名標)
(加古川方面を望む)
(谷川方面を望む)
(左は旧駅舎:右は現在の駅舎)
(現在の駅舎内)
(市場駅東口駅舎)
(市場駅東口駅舎内)
撮影年月日:1991(平成3)年3月26日、2016(平成28)年8月7日
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