11月12日は洋服記念日です。
1872(明治5)年の今日(11月12日)、欧化政策をとっていた明治政府により「爾今礼服ニハ洋服ヲ採用ス」という太政官布告(第339号)が出され、軍人や警官に続いて文官の礼服にも洋式が採用され、それまでの公家風・武家風の和服礼装(裃や束帯)が廃止され、政府役人に大礼服、通常礼服の着用が義務づけられる事となりました。
このことにちなんで、注文洋服業者により設立された東京洋服商工業組合(現・東京都洋服商工協同組合)が1929(昭和4)年に、全日本洋服協同組合連合会が1972(昭和47)年に11月12日を「洋服記念日」に制定しました。
明治時代が始まったばかりの頃はまだ江戸時代のしきたりが残っていたため、明治政府の役人についても公家風であったり、武家風の和服を礼装としていました。 しかし、明治時代が到来したことによって外国人が日本に来る機会が増えたため、日本も国際化を進めるために洋服が採用されるようになったのでした。 そして、この太政官布告によって男性の礼服が洋服に義務付けられましたが、この時点ではまだ、女性・女官の礼服は、決まっていませんでした。女性・女官の礼服に洋服が採用されたのは、1886(明治19)年6月23日の宮内省内達により、婦人の礼式相当の西洋服装が規定されてからです。
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